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2017年2月14日 ココロココ編集部

長野県信濃町で雪の下に眠るタカラ探し!「シナノタカラサガシ」 【ツアーレポート】

都会に住む人が豪雪地帯に足を運ぶと、基本的には雪の“上”をスキーやスノーボードで滑ることばかりで、その雪の”下”に眠る本当のタカラに目を向けられることは少ないのではないでしょうか。

都会に住む人と豪雪地帯がより深く、長期的で、通年の関係性を持つためには、その雪の“下”に眠っているタカラである農作物や人との関係性を持つ必要があります。共に春の雪解けを待つ関係をツアー参加者と地元の方の間で作れたらと思い、実施したツアーのレポートです!

1日目 1/27(金)信濃町の人と”交流”

■8:50 黒姫駅に集合!

銀世界となった冬の信濃町。今回のツアー参加者のみなさんが続々と黒姫駅に集まってきました。

▲今回は銀世界の信濃町が舞台です

■9:00 タカラサガシ第一弾!落影農場での雪中野菜収穫体験!

まずは、雪中野菜の収穫体験。畑も一面雪に覆われています。野菜の上に積もった雪を下ろすところからスタートです!

shinanomachi02▲まずはスコップを使い雪下ろしです

地元の方のレクチャーを受けながら掘り進めていくと…少しキャベツが見えてきました。ここからはキャベツを傷つけないように、手で掘り出していきます。

shinanomachi03▲傷つけないように手作業です

キャベツのまわりの雪は一見とても柔らかそうに見えますが、掘り出すには意外と力が必要です。収穫できた時の喜びはひとしお!

shinanomachi04▲大きなキャベツを収穫できました

つづいて、収穫したキャベツの茎や外側の葉を落としていきます!

shinanomachi05▲新鮮なキャベツが見えてきました

ひと段落したところで…農場の方が用意してくださった雪下キャベツとニンジンをつまんで、休憩です!もちろん採れたての雪下野菜は生でいただきます。雪下野菜は、野菜が自分が凍ってしまわないように酵素を働かせてデンプンを糖に変えるので、とっても甘いんです。

shinanomachi06▲採れたての雪下野菜

shinanomachi07▲準備してくださったあったかいコーヒーが身体にしみます

最後にみんなで記念写真!ひとり一玉お土産に立派なキャベツをいただきました!

shinanomachi08▲雪の下のタカラモノ、発見です

 

■12:20 暖かいお蕎麦でお昼ごはん!

しっかり体を動かした後は、信濃屋のボリューミーなかきあげそば!!収穫体験ですっかりお腹がすいたみなさん…黙々とおそばをすすっていました。

shinanomachi09▲温かいそばで体はポカポカです

 

■13:00 タカラサガシ第二弾!移住者新井さんとおばあちゃんとのおやきづくり!

さて、お蕎麦屋さんで腹ごしらえをした後は総合会館へ移動!早速、地域おこし協力隊の新井さんと農林畜産係の小林さん、落影農場の吉田さんから信濃町の農業についてのお話がありました!

参加者のみなさんからは
「雪中野菜って何が作れるの?」
「どんな料理がおいしいの?」
「普通の野菜と値段やコストはどのくらい違うの?」
などなど、たくさん質問が出てきました!

shinanomachi10▲雪下野菜トークが盛り上がります

お話のあとは、昔なつかしい家庭科室のようなキッチンに移動!ようやく、お待ちかねのおやきづくりスタートです!協力してくださったのは、とってもキュートな地元のおばあちゃんたち。参加者のみなさんは4つのグループに分かれて名物”おやき”作っていきます。

shinanomachi11▲慣れない作業に苦戦中

生地をのばして、おばあちゃん手作りのあんこや、野沢菜をいれて手で丸めていきます。中の具が飛び出てこないように丸めるのが、意外と難しいんです。具が出てきたからといって後から生地を足すと、蒸しあがった時にばれちゃうのです!おばあちゃんのおやきを丸める技をみんなでワイワイ真似していきます。

shinanomachi12▲コツのいる作業です

そして、上手に丸められたら、次は蒸し器で蒸していきます。中身が分かるように具をちょこっと上に飾るのを忘れずに!

shinanomachi13▲具をちょこっと飾ると一目で中身がわかります

shinanomachi14▲出来立てのおやきはあっつあつ!

完成したおやきは、役場の方も含め、みんなでおいしくいただきました!絶品お焼き、お腹がいっぱいのはずなのについつい手を出してしまうやさしい味でした。

shinanomachi15▲中身がたっぷり詰まったおやきです

shinanomachi16▲美味しいおやきで思わず笑顔に

 

■17:30 夕食&懇親会@LAMP

そして、おまちかね夕食は…今日みんなで収穫した雪下キャベツを使ったブイヤベース鍋。ゲストハウスランプのシェフが腕を振るってくださいました!地域のみなさんも参加しておいしいお鍋を囲んで、とても話がはずみました。

shinanomachi17▲鍋を囲みながらたのしくおしゃべり

shinanomachi18▲絶品ブイヤベース鍋です

 

2日目 1/28(土)信濃町の暮らしを”知る”

■8:00 起床&朝ごはん

バイキング形式でたっぷり朝食をいただいて、タカラサガシ二日目出発です!

shinanomachi19▲ナチュラルな朝ごはん

 

■9:00 タカラサガシ第三弾!移住者浅山さんとの雪国暮らし体験!

まずは絶景の野尻湖にちょっとよりみち!

shinanomachi20▲湖面に映る景色は絶景です

つづいて、信濃町役場で雪国に欠かせない巨大な除雪車を見学です!

shinanomachi21▲見上げるほどの大きな機械

shinanomachi22▲見慣れない機械に興味津々です

素敵な雪道を移動した後は…先輩移住者のお宅を訪問。こだわりの冬を楽しむ暮らしを見学しました! 昔ながらの日本家屋をイメージして作られたお宅。オーナーが自らデザインされたそうです。温かい木の色と高い天井が心地のいい空間をつくりだしています。

shinanomachi24▲ぬくもりのある木のお家です

shinanomachi25▲奥様が、温かいゆず茶を淹れてくださいました。

素敵な木のお宅を見学した後は、信濃町の歴史や移住後のお話を伺います!なんと会場はお庭。オーナーさんが作ってくださった「雪のテーブル」にみんな集まりました!

shinanomachi26▲手作りの雪のテーブルを囲んでお話を伺います

お二人にとって雪はマイナスでなく、生活を豊かにするもの。晴れた日には、自宅の庭からそのままウインタースポーツを楽しめる暮らし、とってもうらやましいですね…!

shinanomachi27▲お二人を囲んでみんなで記念撮影

 

最後に今回のツアー参加者の方の感想をご紹介します!

普通旅行って、日々の息抜きにサクッといって「楽しかったね ありがとう ではさようなら」ていう短期的なものだと思うのですが今回のツアーみたいに、そこに住む人々と寄り添う旅はこれからも仲良くしていくきっかけになるんだな、と。「ありがとさよなら」じゃなくて「はじめましてこれからよろしく」を作る旅があるんだなと感動しました。また行きますシナノマチ。本当に有難うございました。(東京都/26歳/女性)

shinanomachi28▲地元のおばあちゃんと

今回のツアーが次のプロジェクトにつながりそうな…これからが楽しみなツアーとなりました!

 

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ココロココ編集部

ココロココ編集部ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。 目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。 東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

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 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

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