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2015年5月28日 ココロココ編集部

岩手発のクラウドファンディング「いしわり」―岩手と人を繋げる仕組みを目指してー

資金調達の手法として注目されつつあるクラウドファンディング。最近では、テーマや都道府県に特化する等したクラウドファンディングサイトが開設され、地域を盛り上げている。2015年4月、岩手県にも地域特化型のクラウドファンディングサイトがオープンしました。

その名も「いしわり」。

岩手の若者のネットワークづくりや将来的なU・Iターンに向けたインターンシップ事業に取り組むNPO法人wiz(ウィズ)が開設したサイトは、岩手を盛り上げるユニークなプロジェクトと人が集っています。

「いしわり」とは?

いしわりのサイトトップイメージいしわりのサイトトップイメージ

「いしわり」は、岩手に特化したクラウドファンディングです。クラウドファンディングとは、新しいモノ・コトを、少しずつ資金を出し合い、協力して実現させるオンライン上の仕組みのこと。「いしわり」は、岩手をよくするアイデアを応援しています。

 

なぜ、「いしわり」を作ろうと思ったのか?

一つは、県外に住んでいても、岩手に想いがある人、地元の力になりたいと思っている人がたくさんいることが挙げられます。クラウドファンディングを使えば、岩手をよくする取り組みに協力することで、その想いを形にすることができます。

もう一つは、岩手をよくするアイデアがあっても、なかなか実際に行動する時のハードルを下げるためです。何かアクションを起こすときの大きなハードルになるのは資金の問題。クラウドファンディングならその問題がクリアできるため、アクションを起こせる可能性がぐっと高まると考えています。

 

なぜ、ローカルなのか?

NPO法人wizとしては、岩手へのU・Iターンを増やしたいと思い、様々な事業を行っています。「いしわり」を通じて、岩手に想いがある県外在住者にリーチしたいと考えています。そういったU・Iターンの潜在層とつながるツールとして、ローカルのクラウドファンディングを作った、というのが経緯です。県外にいながらも岩手に関わりたいと思っている人達が、岩手に関わるきっかけにしてほしい。岩手の「今」を知ってもらい、「岩手、おもしろい!」と思ってもらえるような取り組みを応援、発信するサイトにしていきたいと思っています。

 

こだわりのウェブデザイン

このサイトのデザインは、岩手県盛岡市にある盛岡情報ビジネス専門学校に依頼し、2人の学生がデザインを担当しました。岩手のものをつくるので、できるだけ地元の人と一緒に作りたいという思いがありました。

澤口沙希さん・高橋理紗さん 左から、デザインを担当した澤口沙希さんと高橋理紗さん

 

いしわりの目指すもの

最終的には、クラウドファンディングというオンライン上のものだけでなく、リアルな場との連動を一つの特徴にしていきたいと考えています。「若手のネットワークで岩手を盛り上げる」をビジョンとしているwizは、リアルな場づくり・ネットワークづくりを実践してきた経緯もあり、これからもやっていきたいと考えています。「いしわり」を通して、ネット上のつながりを越えた顔の見えるコミュニティを岩手に実現していきたい。実行者と協力者、あるいは協力者同士のコミュニケーションを増やすような仕掛けをつくることによって、協力者には、より自分が役に立っているという実感をもってもらい、その取り組みを一緒に実現する一員として自主的に協力するようになります。それによって、岩手発の新しい取り組みがより発展していくことを目指しています。アイデアをブレストし、実現へ動き出すイベント「イワトック」も、いしわりに関連したリアルな場の一つとして継続していこうと考えています。

wizのメンバー いしわりをPRするwizのメンバー

 

▼お問い合わせ

特定非営利活動法人wiz
メール:info@npowiz.org
電話番号:080-9017-7214

「いしわり」公式サイト: http://ishiwari.iwate.jp/
NPO法人wiz公式サイト: http://npowiz.org/
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ココロココ編集部

ココロココ編集部ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。 目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。 東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

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 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

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