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2015年7月14日 OSHULIFE

【農と人をめぐる #3】「共に地域の可能性を開拓していきたい」~江口友之副市長に聞く奥州市の魅力~

現在2名の地域おこし協力隊を募集している奥州市。市役所内でも協力隊の活躍に期待が高まっています。奥州市の副市長に今年4月に着任した江口友之副市長に、奥州市として地域おこし協力隊のどんな活動に期待するのか、副市長にとっての故郷とはどんな存在か、奥州市の資源とはなにか、などをお聞きしました。

―福岡のご出身とのことですが、副市長にとって故郷である福岡はどんな場所ですか?

18歳までは故郷である福岡が世界のすべてでした。
その後、東京に出たり、こうして奥州市に来させてもらったりして、今では福岡がすべてということではなくなりました。
私は福岡の海沿いの小さなまちの生まれなので、一般的なイメージの福岡とは違いますが、いろいろと物事を見るときの基準だったり、よりどころになっていますね。
いずれにしても、外に出てみて、福岡について考えたり、比較したりということが増えました。

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―もともとは5つの市町村であった地域が奥州市として合併し、「一つの自治体となることで、今ある資源を広い視野で使えるようになるのはいいことだ」とおしゃっていましたが、具体的に奥州市の資源とは何でしょうか?

私が思うには、バランスがいい発展をしていると思います。
開けた土地を生かした農業、鋳物などの伝統工芸もあれば精密機器や自動車もある工業、阿弖流為や奥州藤原氏に代表される観光資源など、なんでもそろっている場所だと思います。
逆に言うと、「これだ」というものがあまりないように思われてしまうのが、難しい面であるのかなと。

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―では、たくさんある資源を有効活用していく際に、市民ができることや指針のようなものはありますか?

その地域で生まれ育つと地域のことしか知らないので、他との比較ができなくて、実は地域の良いところ、悪いところが分からない。
もちろん、奥州市としてここを押し出していきたいという思いは非常に重要ですが、外からの視点も大切です。
中の人と外の人が協力して「奥州市って資源になるよね」というようなことを考えていくのが重要なんじゃないかなと。

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―“地域おこし協力隊”の中には、副市長のように初めて奥州市に住む方が応募してくると思われますが、奥州市に住む前はどんな暮らしをイメージされていましたか。

私は奥州市という名前は知っていたんですが、何があるのかまでは正直、知りませんでした。
いわんやどういう暮らしかというのも分からなかったんですが、市の面積が広いということもあって、とにかくいろんな場所がある地域だと感じました。
人がたくさん住んでいる都会的な場所もあれば、田舎暮らしができる場所もありますよね。

―実際に住んでみていかがですか?

とても暮らしやすいですね。
私自身が、住んだところを好きになるという性格もありますが、いいところだと思います。
地域おこし協力隊の方も、便利なところに住むこともできるし、田舎暮らしもできるし、多様な暮らしができると思います。

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―最後に、“地域おこし協力隊”の方に期待することを教えてください。

期待は大きいです。
奥州市には良い農畜産物があるので、これをなんとか商品価値の高いものとして売り出すためのお知恵を頂くとともに、“地域おこし協力隊”の方だけでなく市職員も行動します。
奥州市としてはまだ10年ですから、市としての可能性は今から開拓していく時期なので、やりがいがあると思います。
これまで築いてきた下地をもとに、先駆者として引っ張ってもらいたいです。
ぜひ、奥州市で一緒に頑張りましょう。

 

―奥州市地域おこし協力隊 東京説明会-

知名度の低い奥州市が、市を代表するそうそうたる顔ぶれのゲストスピーカーを引き連れて東京へ進出し、この取組みと市の魅力を発信します。地域おこし協力隊への応募を検討されている方、是非ご参加ください。奥州市には、あなたの力を十分に発揮できるポテンシャルがあります。

日時

7月25日(土)~26日(日)

 

内容・日程

(水沢江刺駅からの移動は当方で車を配車します。)

7月25日(土)

テーマ:農業の付加価値を高める先進的な取組み(新商品開発、農×観光、異業種連携にかける想いなど)を見学や体験をし、奥州市内の地域6次産業化の取組みを体感していただきます。

12:40

東北新幹線水沢江刺駅改札口集合(食の黄金文化奥州のぼり前)※東京からは東京駅9:40発やまびこ45号が便利です

13:00~18:00

1)奥州新名物「トマト味噌ラーメン」の昼食/伊藤周治さん
2)オリエンテーション
3)農業体験(トマト・キュウリ収穫体験)/伊藤周治さん
4)産直にて6次産業化加工品の見学
5)奥州田んぼアートの見学/森岡誠さん
6)精密機械製造企業が挑戦する地域6次産業化の取組み見学
7)奥州牛の飼育現場見学

18:00~20:00

地産地消食の黄金店「ステーキハウスパイオニア牧場」奥州牛と地酒で交流会 ※参加者のご希望により宿泊をご案内させていただきます。

7月26日(日)

*車中で地域おこし協力隊の待遇等の説明・質疑 テーマ:農家と、農家を応援する企業の双方の取組みを見ていただき、着任後の異業種連携コーディネートなどのイメージを膨らませていただきます。

9:00~10:10
8)酒造会社の見学/及川順彦さん

10:30~11:15
9)農業者の取組み/佐々木富士夫さん

11:30~12:30
地産地消食の黄金店「農家レストランまだ来すた」で昼食

13:15 水沢江刺駅で解散式
10)地域6次産業化ビジョン推進チームの想い/後藤大助さん

定員

10名(先着順)

参加費

5,000円

申し込み方法

住所、氏名、性別、日中連絡が取れる電話番号を下記申込先までメールで送信してください。

申込先・お問い合わせ先

奥州市総務企画部元気戦略室
電話:0197-24-2111(内線471)
E-mail: genki★city.oshu.iwate.jp

申込期限

平成27年7月22日(水)

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 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

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