失敗ケース2 準備不足、勢いだけの行動が失敗を招いた
「移住」という新しい行動を起すためには「勢い」や「思い切り」も必要なのだが、あまりに準備が不足していると移住そのものが失敗に終わってしまうこともある。 特に収入基盤を甘く考えすぎると良くない結果を招くことにもつながりそうだ。。
「素晴らしい波のビーチに一目ぼれ」、
サーフィンのために移住したKさん(29歳)の場合
サーフィンが趣味で、旅行で訪れた和歌山のビーチにたつ波に一目ぼれしたKさんは、そのまま居着くようなかたちで賃貸住宅を探し、移住生活をスタートした。
仕事はインターネットを活用したネットショップを立ち上げたばかりだったので、「場所にはこだわらずとも生活ができるはず」という思いを持っていたそうだ。
いい波が来ればサーフィン、それ以外の日には仕事、と目論んでいたものの、さすがに世間は甘くなかった。ネットショップの運営は軌道に乗らず、地元で仕事を探そうともしたがアルバイトの募集もなく、生活に困ってしまった。
地元に仲間ができていれば相談もできたかもしれないが、地元の人たちは年上の人がほとんどで付き合いもしなかったので、頼る人もなく都会に戻ってきたそうだ。
生活の糧をしっかりと確立することの重要性と、移住先の人々の中に自分から入っていくことが大切だったかもしれない、と後悔している。