30代はまだまだ若造? 30代の移住計画、その注意点は?
社会人として十数年の生活経験をもっていたとしても、地方に行くと30代はまだまだ若造。
地元の人たち、人生の先輩たちに教えを請うという謙虚なスタンスを忘れずにもっておこう。結婚して家族での移住を考えるなら、パートナーの理解が最も重要になるはず。
単身者の場合は、移住先で人生のパートナーを見つけることができるかもしれない。
■夫婦での移住ならば、パートナーとの意思疎通が最重要
夫婦二人であれば、やはり二人の意思統一をしっかりとはかっておくことが重要。 移住すれば様々な苦労もあるはずで、「野菜を作りたい」「自然が好き」といった漠線とした共感だけでは乗り越えられない溝ができるかもしれない。
何を大事にするのか、逆にあきらめてもいいものは何か、二人の価値観を共有しておくことが大切。
家族設計も考える必要があるかもしれない。移住先での妊娠・出産と子育てのことも頭の隅においておいたほうがいいだろう。
■ファミリーなら子供の教育環境をしっかり考えてあげて
子どもがいるファミリーの場合は、豊かな自然の中でのびのびと成長させてあげられることに魅力を感じている人が多い。確かに田舎暮らしができるエリアへの移住ならば、都会では味わえない環境で貴重な子育て体験ができることは間違いない。
ぜんそく気味の子どもの調子が良くなったという話も聞かれる。ただし、子どもが小さい場合は幼稚園や保育園、学校といった教育に関する不自由さも理解しておく必要がある。
育児施設の場合は待機者の状況も調べておきたい。そもそも通える距離に幼稚園や保育所が存在しているかも問題だ。
■小学校への通学、病院の有無も要チェック
小学校も通学の距離や通学方法も確認が必要だ。遠い場合はスクールバスなど送迎の有無も忘れずにチェックしておこう。過疎が進む地域の小学校の場合は、少人数の学級編成になること多く、先生の目が行き届きやすいというメリットもある。
また、子育ては地域のみんなで助け合うという意識が残っている場所も多く、近所の人たちからも助けられて子育てができた、という人もたくさんいる。 ある意味、子どもは地域の人と親をつなぐ「かすがい」であるともいえそう。 学校や地域の子供会などの行事にも積極的に参加することでつながりを太くするようにしたいものだ。
もうひとつ大事なのは医療機関。 小さな子どもは急に体調を崩すこともある。いざというときに連れて行く病院はどこにあるのか、夜間救急診療はどこで受けられるのかも調べておきたい。