京都移住計画とは?
“京都移住計画は、京都で暮らしたい人の想いをカタチにする、
移住応援サイトです。
京都に移り住みたい人と、移り住んだ人や長く暮らす人と、それぞれがつながる事で、暮らすことの輪郭がはっきりし、移住をもっと現実的に考えられる。そして、移り住む先の暮らしを、より良くする場を、つくっていきたいと思います。”
京都移住計画HPより(http://kyoto-iju.com)
“京都の「働く」「住む」「暮らす」という情報を発信し、人と人、人と場がつながることで、 京都へ移り住む人が増え、個人と京都の可能性を広げていきたいという思いで活動をしています。”
と、代表の田村さん。
どの街でも、移住するには、生活の拠点を全て移す必要があり、「住む」という家探しだけでなく、「働く」という仕事探し、「暮らす」という生活の基盤づくりに限らず、地域コミュニティとの関わりやライフスタイル、生き方のデザインを考える必要があります。
「いつか移住したい」、「5年後地方で暮らしたい」という声を聞く機会が増えるようになりました。 しかし、実際になかなか移住ができないのは、
このようなハードルを未開の地でクリアしなければならないという大変さがあるのです。
そのような中、京都の暮らしの良さ、暮らしに関する情報を発信し、人や場をつなぐプロジェクトが始まっています。
実際に、若い人や移住者が集まるコミュニティが現地にあると、移住した声や悩みなども共有できて、移住したいって実感できますし、楽しい暮らしができそうですよね。
「京都移住計画」では、 「京都移住茶論」という月1ペースのイベント行っています。
①手作りの料理をふるまうこと、②毎回異なる場所で開催、③一緒につくっていくことを大事にしているようで、 役割や可能性として、
①移住者の相談窓口、②移住者と地域の良い関係づくり、③移住茶論初の新たな取り組みがあるそうです。
「京都移住茶論」@東京での京都暮らしのシェア
2013(平成25)年11月24日、東京・神保町にある、ワーキングラウンジ「EDITORY」で、京都に暮らす人・暮らしたい人・好きな人のリアルな交流会『京都移住茶論vol.10 @ Tokyo 〜そうだ、京都に住もう〜』 が開催されました。
これまで京都で開催されてきた、「京都移住茶論」。京都への移住相談窓口や京都の移住者コミュニティになっていたわけですが、来ている方の多くは、京都の方だった。本来の目的は、京都への移住をサポートしたいということ。京都だけで開催していては、本来の目的と違ってしまう!ということで、東京で開催されました。
前半は、トークセッションとミニワークショップ。
『京都移住計画』の取り組みの紹介や京都暮らしについてのトークが行われました。 町家暮らしのコストの面や仕事の情報の接点がないこと、自転車率が高く、コンパクトな街であることなどが話された。
ミニワークショップでは、「移住計画にやってほしいこと、移住計画とやりたいこと、移住計画に広めてほしいこと」を考え、グループワークで、アイデアブレストを行いました。
仕事体験ツアーや仕事旅行社、会員制シェアルーム、移住者を送り出す移住元ネットワークなどのアイデアが出ました。 後半は、お酒を交えた交流で、移住についての想いや悩みの共有を行いました。
「移住エリア」としての京都暮らしの良さとは?
・歴史的な街だからこそのコンパクト性
京都の魅力としては、修学旅行や観光地として認知されている寺社などに代表される歴史的な都市であることと、歴史的な都市の特徴としてのコンパクトな街であるということです。
今、都市計画の中では、いわゆるコンパクトシティ、コンパクトな街が注目されています。
高齢化社会と行財政にも限りがある状況で、自動車中心から、電車やバスなど公共交通をできるだけ使う生活スタイルへ移行するようなコンパクトなまちづくりを、全国の地方都市では行っています。 そもそも、京都や他の城下町のような歴史的な都市は、交通機能がなかったので、歩いていける範囲でしか都市が作れなかったのです。
そのコンパクトな街に近接して、「京都」駅があることが、京都の街の最大の魅力だと思います。 歴史的なゾーンと駅を中心とした近代開発のゾーンが近接しているため、自転車でどこでも行けるようなコンパクトな街が形成されています。 また、大阪との距離も比較的近く、京都の町家や歴史的なゾーンが比較的開発されずに京都が発展できた要因でもあると思います。
・大学の立地の集積による学生や若者のセンスある街に
京都市内だけで大学が20近くあると聞きます。
大学は、学生や若者をまちなかに呼び込むので、街の雰囲気が若くなりますし、卒業した若者も京都で働けば、経済も発展します。 京都を訪れると、歴史的な雰囲気の中に、若い人のセンスを感じるお店や商品を目にすることが多いです。若い人が歴史的な文脈、文化や和のデザインなどを大切にしながら、新しいチャレンジの中に、うまく取り込んでいるのではないでしょうか。
また、コンパクトな街だからこそ、若い人が集まるような場所やコミュニティはたくさんあって、そういった場から、新しいチャレンジやネットワークが生まれているのかもしれません。
・町家のブランドと町家暮らし
最後に、外の人から見ると、「京町家」と言われるくらい、町家のブランドや良さに気を引かれるのですが、案外、京都の方と話をすると、少しギャップを感じることがあります。日常的にあるから当たり前になっているからなのか、若者が町家に住んでいる人が少ないからなのかわかりませんが、京都の方と外の方の町家に対する距離感は、大きく違うことに気づきました。
町家は、夏は暑く、冬は寒いとよく言われますが、それだけ自然と共存しているわけですし、四季を感じる生活スタイルを昔からやっていたわけですね。今では、エコハウスや環境配慮型住宅などが各地で作られていますが、町家は元々そうゆう作りをしています。
また、京町家ファンドをご存知でしょうか。
公益財団法人京都市景観・まちづくりセンターが実施している京町家を維持するための資金調達をファンドの仕組みを用いて行っています。海外からの投資も多いと聞きます。海外に対しても京都や京町家のブランドは強いので、うまく利用した仕組みだと思います。町家を維持していくのには、お金がかかりますが、お金をかけてでも守っていこうとすることは素晴らしいですよね。
http://kyoto-machisen.jp/fund/