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2018年3月20日 ココロココ編集部

高校生がまち歩きで花巻の魅力を発見!地域プロモーションにおける「写真」と「SNS」講座(第1回)【イベントレポート】

岩手県花巻市のローカルメディア「まきまき花巻」の記事は、花巻の魅力を伝えたいと思う有志「市民ライター」の皆さんによって執筆されています。少しずつですが、市民ライターの人数も増えてきている中、まきまき花巻に関心を持っていただいた高校生から「花巻の魅力や情報を伝えたいけど、方法がわからない…」との声があり、今回は高校生対象に写真の撮影方法や記事の執筆、SNS活用講座を企画。高校生たちに声をかけてみたところ、「花巻の魅力を伝えたい!」「花巻が大好きなので何かしたい」と積極的な高校生たちが続々と参加を希望してくれました。

全2回(2/24、3/18)開催される今回の高校生対象講座。2回目の講座終了後には、この「まきまき花巻」に高校生が取材した記事が公開される予定です。
・第1回:花巻の魅力を見つける「写真」講座
・第2回:花巻の魅力を発信する「SNS」講座

それでは、2月24日(土)に開催された第1回講座の様子をぜひご覧ください!

魅力を引き出す撮影方法を学ぶ

土曜日の午後、制服姿、部活終わりの姿、私服姿の高校生11名が、花巻駅から徒歩約5分ほどのところにある「co-ba hanamaki」に集合しました。課外や部活動など忙しい中、皆さんご参加いただいたようです。同じ学校の人もいれば、初対面の人もいる中で、まずは自己紹介からスタートし、会場は和やかな雰囲気に。

早速メインプログラムの1つ目。スマートフォンのカメラで、魅力を引き出す写真を撮る方法を学びます。教えてくださるのは、プロフォトグラファーの大門 美奈さんです。大門さんからは、スマートフォン搭載のカメラならではの機能の使い方や注意点、撮影のポイントを教えていただきました。日頃使っているスマートフォンのカメラでもまだまだ使い切れていない機能や撮影のコツがあるんですね。また、写真には自分の思いをのせ、撮りたいと思うものを決めること、という撮影するにあたり重要な気持ちや心構えについても説明がありました。

大門さん

頭で理解できていても実践できるかな…ということで、花巻の名物、賢治最中本舗の「もなど」を使い、撮影実習に移ります。

光の当たり具合や角度などを調整しながら、撮影に挑戦。「難しい~!」と言いながらもみんな楽しそうです。撮影した写真は大門さんに見てもらい、アドバイスをいただきました。そのまま商品写真にでも使えそうなクオリティの写真も撮影されていました。高校生侮るなかれ。

撮影実習

撮影実習が終わったら、メインプログラムの2つ目。まちに飛び出して、自分たちで歩いて花巻の魅力を発見し、撮影・取材を行います。しっかりと防寒していざ出発!

まちを歩いて高校生の目線で魅力を発見

まち歩きは「市街地探索チーム」「賢治探索チーム」「台温泉探索チーム」の3チームに分かれて行動しました。「市街地探索チーム」は花巻駅周辺~マルカンビル周辺、「賢治探索チーム」は宮沢賢治童話村と林風舎、「台温泉探索チーム」は台温泉とるんびにい美術館をめぐり、それぞれ約2時間花巻の魅力を探しました。各施設やまちの皆さんには、お忙しいところ笑顔で高校生からの質問にお答えいただき、撮影にもご協力いただきました。ありがとうございました!

市街地探索チーム

▲市街地探索チーム

賢治探索チーム

▲賢治探索チーム

台温泉探索チーム

▲台温泉探索チーム

最初は恥ずかしがりながら、話したり撮影をしていた高校生たちでしたが、段々と慣れてきたのか、次から次に質問を投げかけたり、様々な角度から撮影をしたりと積極的に取材をしていました。日常の中で目にしたことはあった場所や気にはなっていたけれど入ったことはなかった場所にも、この機会を利用して訪ねることができ、新たな花巻を見つけることができたようです。

取材中

撮影:大門美奈

「市街地探索チーム」が出会った「賢治最中本舗」のお母さんからは、「若い人がまちを歩いているだけで嬉しいわ。ぜひこの活動を続けてね。」との言葉もいただき、高校生たちも嬉しそうな笑顔を浮かべていました。

撮影中

▲先ほど撮影に使用させていただいた「もなど」を販売している「賢治最中本舗」のお母さん。撮影の立ち位置を調整中。

他の2チームも施設の方にご協力いただき、ただ観光として訪れるだけでは知ることのできないお話や、そこで働くスタッフの方々の思いなどに触れることができました。高校生たちは一体何を感じ、何が花巻の魅力だと思ったのでしょうか。

2時間のまち歩きを終え、最初の会場に再集合。自分のベストショットを選び提出してもらうのですが、花巻の魅力が多すぎたのか、1枚を選ぶのに大苦戦!それぞれが撮った写真を見せ合いながら、自信のある1枚を選んでいきます。ようやく全員のベストショットが出揃ったところで、大門さんから1人ずつに対して講評をいただきました。同じ場所にいても撮影しているものがそれぞれ違い、自分の目線、思いをのせ撮影できたようです。他の人が撮った写真を見て「おお~!」と驚きの声も。

発表

▲自分のベストショットを照れながらも発表

高校生が撮影した写真を一部ご紹介します。

高校生撮影写真

高校生撮影写真

高校生撮影写真

以上で第1回講座は終了。「3時間あっという間だった!」との声もあり、楽しんで学んでいただけたようです。今回撮影・取材したものは、第2回の講座で記事としてまとめ直して、多くの人へ発信できる形にしていきます。最終的にどんな形になるのか、ご期待ください!

談笑

撮影:大門美奈

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ココロココ編集部

ココロココ編集部ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。 目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。 東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

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 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

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