“海暮らし”と“山暮らし”。どちらも体験できる愛媛県宇和島市で、魅力いっぱいのツアーを開催!

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愛媛県宇和島市は、宇和海と鬼ヶ城山系に囲まれ、古くから伊予宇和島藩の城下町として栄えてきました。人口は約75,000人ほどのコンパクトなまちでありながら、真珠や真鯛の養殖生産量はなんと全国1位。海洋性の気候で年間を通じて暖かく晴天の日が多いことから、「温州みかん」をはじめとしたポンカンやタロッコなど、様々な柑橘栽培が盛んな地域です。

宇和島市ってこんなまち!

愛媛県は東予・中予・南予の3地域に分かれていて、宇和島市は南予地域の中心部に位置しています。県庁所在地の松山市からは車でおよそ90分。“海暮らし”と“山暮らし”のどちらも叶えられる自然豊かなまちです。今回はそんな宇和島市の魅力を、宇和島市役所 総務部 企画情報課 地方創生係の岡 遥香さんにお話を伺いました。

今回お話を伺った宇都宮さん(左)と岡さん(右)

今回お話を伺った宇都宮さん(左)と岡さん(右)

岡さん:愛媛はのんびりとしてまじめな県民性と言われますが、南予地域は気候も人も特に穏やか。外の人に対してもとてもウェルカムな方が多い印象です。特産で言うと柑橘栽培は特に有名ですが、なかでも「ブラッドオレンジ」は温暖な地域でしか栽培できないため、まとまった産地としては宇和島が国内初といわれています。そのほか、日本で現存する12天守の1つである「宇和島城」も人気の観光スポットですね。

宇和島城

宇和島城

宇和島城の旗を持った岡さん

観光スポットはほかにも。伊達十万石の城下町として発展した宇和島の歴史や文化財を展示する「伊達博物館」や、名物「牛鬼」の山車が市内を練り歩く迫力の「うわじま牛鬼まつり」、伝統文化「宇和島闘牛大会」なども見所が満載です。

うわじま牛鬼まつり

宇和島闘牛大会

宇和島の暮らしをまるごと体感できるツアーを開催

宇和島市では2019年9月21日から23日(2泊3日)に、県外在住者を対象とした「移住体感ツアー」を開催します。宇和島市の豊かな自然や食文化、そして移住後の暮らしをイメージできる体験メニューなど内容は盛りだくさん! この3日間で宇和島の魅力をぎゅっと体感することができます。

チラシ

ここではツアーの内容を少しご紹介します。
「愛媛みかん発祥の地」として名高い吉田地区では、豊かな自然を満喫しながらみかん畑を見学したり、美味しい郷土料理をいただいたり、さらに九島(くしま)地区では開放的な海をのぞみながらサイクリングツアー(選択コース)を楽しんだりと体験メニューがたくさん。さらにツアーでは、宇和島市で活躍する地域おこし協力隊のみなさんとの交流会も開催します。
また、本ツアーでは、宇和島の真珠生産者とエステティシャンが共同開発した化粧品「花真珠」を使った「パールエステ体験」も実施予定(選択コース・女性限定)。生産量日本一を誇る宇和島の真珠を存分に堪能できます。

化粧品「花真珠」を使った「パールエステ体験」

化粧品「花真珠」を使った「パールエステ体験」

宇和島の真珠生産者とエステティシャンが共同開発した化粧品「花真珠」

宇和島の真珠生産者とエステティシャンが共同開発した化粧品「花真珠」

ここからは宇和島市で活躍されている地域おこし協力隊の3名の方にお話を伺いました。ツアーでは実際にこちらのみなさんと交流し、宇和島市での暮らしについて理解を深めることができます。

お遍路さんがきっかけで移住。ワイングラスで楽しむ季節の柑橘ジュースとは

最初にお話を伺ったのは、吉田地区で地域おこし協力隊として活動する渡部武士さん。神奈川県鎌倉市出身の渡部さんは、2016年に宇和島市へ移住。地域おこし協力隊として活動するかたわら、“宇和島奥南(おくな)地区から柑橘ジュースを届ける”をテーマに、高品質なジュース販売を通して地場産業の発展に貢献する事業「宇和島奥南エンゲージメント」の代表を務めています。

「宇和島奥南エンゲージメント」の代表 渡部武士さん

「宇和島奥南エンゲージメント」の代表 渡部武士さん

渡部さん:宇和島に移住しようと思ったのは、お遍路さんで出会ったご夫婦から「宇和島は良いところだから一度来てごらん。」と言われたのがきっかけでした。吉田地区に立ち寄りながらお遍路を結願し、和歌山高野山の奥之院へ満願成就。そして、その時の住職の方から「宇和島へ行きなさい」とお告げを受け、宇和島に移住すべく仕事を調べていた際に、ちょうど地域おこし協力隊の募集があったので応募しました。それに、みかん大好きでしたし(笑)。地域おこし協力隊の活動を通して、人に尽くす仕事ができたらいいなと思ったこともありますね。

「宇和島奥南エンゲージメント」の代表 渡部武士さん

柑橘就農を通じた地域活性化に携わる渡部さんは、現在「奥南地区産の柑橘ジュース」の販売に力を入れています。
一般的に柑橘ジュースは、余ったり傷がついたりして商品にならないものを搾って作るもの。しかし、渡部さんが作るジュースは高品質の柑橘をたっぷりと使用した上質なもので、販売価格は1本1,200円からとなっています。

奥南地区産の柑橘ジュース

渡部さん:始めたばかりの頃は試行錯誤の連続でしたが、徐々に仕入れ先の農家さんや地域の方が協力してくれるようになりました。去年からは“良いもの”を使ってジュースを作ってほしい、と農家さんから数々のアドバイスをいただき、高品質で美味しさに秀でた柑橘果実を採用しています。

作ったジュースは渡部さんが直接店舗や催事に出向き、直接お話ししながら来場者にテイスティングをしていただく販売法だそう。外資系ホテルでの経験を活かし、高級ワインの販売でも取り入れられているこの方法を採用することで、ジュースの味の違いや奥深さ、知識を確認してから購入いただくことができるので、満足度が非常に高いのが特徴だそうです。その効果もあり、リピートされる方が多く、奥南地区に愛着を持つファンも増加中とのこと。各種商品は当事業ウェブショップで常時販売しているほか、箱根温泉の会員権制高級リゾートホテル、全国の提携レストラン、百貨店催事、その他東京・大阪等の催事で購入することができます。

今後は柑橘農家として新規就農を目指す一方で、「宇和島奥南エンゲージメント」の事業を拡大していきたいと話す渡部さん。最後に渡部さんに宇和島市の魅力についてお聞きしました。

渡部さん:宇和島市は年間を通して高品質な柑橘が採れる資源豊富なまち。都市部と比べて日々の時間の流れがゆっくりしていると感じますが、その時間の中でいかに自分自身が努力をして生活基盤を作るのかが重要だと思っています。
また、宇和島市の魅力はこのエメラルドブルーの美しい海。私がここに住もうと思ったきっかけにもなっています。この海を体感しにぜひ気軽にお越しいただけたらと思います。

開放的な海を一望できる

開放的な海を一望

お話を伺った後、海沿いにある渡部さんのお住まいも見学させていただきました。渡部さんの日課は、目覚めた時に二階の窓から大好きな宇和海を眺めることだそう。また、渡部さんの柑橘畑は海を見下ろす小高い傾斜地にあるので、畑からは絶景をのぞむことができます。天気の良い日は、ここでノートパソコンを広げて仕事をすることもあるのだそう。

柑橘畑からの景色

柑橘畑からの景色

柑橘畑からの景色

海がある暮らしで好きな仕事を。段畑の壮観な造形美と共に地域おこしを

次に訪れたのは遊子(ゆす)地区。海沿いの道路を遊子地区へ進むと見えてくる巨大な遺跡のような段畑は、まさに圧巻の一言。段畑の麓にある「だんだん茶屋」で、遊子地区地域おこし協力隊である鬼木陽介さんにお話を伺いました。

遊子地区地域おこし協力隊の鬼木陽介さん

遊子地区地域おこし協力隊の鬼木陽介さん

もともと東京のIT系ベンチャー企業で働いていた鬼木さんは35歳の時に香川県高松市に移住。その1年半後に、大好きな海と経験ある情報発信系の仕事ができる場所として遊子地区を選び、地域おこし協力隊に応募されました。

だんだん茶屋の外観

だんだん茶屋

鬼木さん:現在はFacebookを中心に情報発信の仕事やイベントの企画をしています。先日は婚活イベントを開催したり、「だんだん茶屋」の駐車場を使って、他の自治体と合同の特産品の販売会も行いました。そのほか、現在は地元で獲れた特産品を使った商品開発に取り組んでいます。

今後はさらに地元の特産品を使って地域を盛り上げていきたいと語る鬼木さん。地方への移住を考える際、鬼木さんのように地域に溶け込むことを望む人は多いはず。移住者が心がけるべきポイントについて聞いてみました。

鬼木さん:移住はその人が何らかの理由があってするもの。大変なことも多いですが、このまちはみんな優しくて周りの人のサポートもあるので、慣れればこんなに楽しいことはないと思います。理想ばっかりを求めるのは良くないですが、不安を上回る良さもあるので、自分から楽しんでやりたい事を見つけるのが大事だと思います。

遊子地区地域おこし協力隊の鬼木陽介さん

好きな土地で好きなことができるのはとても幸せだと話す鬼木さん。最後に、鬼木さんに遊子地区の魅力についてお聞きしました。

鬼木さん:段畑の頂上に登るとこちら側が宇和海、反対側が九州につながる海で、波の質も別々。それをいっぺんに見ることができる場所が一番好きです。

鬼木陽介さんお気に入りの景色

段畑は後継者不足の問題もあって、維持できずに荒廃する畑もあるそう。かつて30ヘクタール以上もあった段畑は、平成に入ると2ヘクタールほどの規模まで減少してしまったそうです。そこで2000年に地元有志のメンバーが中心となって「段畑を守ろう会」を結成。同会では、段畑の復旧やオーナー制度、収穫祭の開催、ジャガイモ焼酎の開発、「だんだん茶屋」の経営を行なっています。
地域の人たちと協力し合いながら、このまちの発展に尽力する鬼木さん。取材後、鬼木さんの案内で段畑の頂上へ。上から見下ろす遊子地区と宇和海の絶景にうっとり。まさに宇和島でしか見られない景色でした。

段畑の頂上からの景色

段畑の頂上からの景色

“また来たいと感じる場所”は、美味しいものと、人と人とがふれ合う場所

最後にお話を伺ったのは、九島(くしま)地区で地域おこし協力隊をされている水野裕之さん。大学卒業までを千葉県で過ごした水野さんは、その後全国展開をするホテルの運営会社に就職。衣食住に関わる仕事のノウハウを徹底的に学び、2017年に地域おこし協力隊として九島に移住してきました。

九島(くしま)地区で地域おこし協力隊をされている水野裕之さん

九島(くしま)地区で地域おこし協力隊をされている水野裕之さん

水野さん:料理をするのが好きで、将来飲食店を開きたいと考えていました。九島には妻の祖母の家があったことから度々訪れていて、良い島だなあって。その土地に住んでみないとわからない魅力や、住んでいる人を通して体感する魅力ってあると思うんです。だから私は飲食店を通して、“また来たいと感じる場所”を作りたいと思うようになったんです。

水野さんの活動のキーワードは“観光”。九島地区は3年前に「九島大橋」が完成し、島外からのアクセスが格段に向上しましたが、島内にはいまだ商店が1軒のみ。飲食店はなく、島を楽しむ要素が不足している状況だといいます。 島外から来てくれた人たちが、島の中まで入って島の良さを知り、地域の人とふれ合うことで新たな交流を生み出していくことが必要だと水野さんは考えます。

水野さん:最近は地域の人と協力をして、今年2回目の開催になる「麦味噌づくり体験」や柑橘の収穫体験を開催しました。「麦味噌づくり」は開催時間が長いので、地域の人と参加者が仲良くなり、開催後も連絡を取り合って島を再訪する人が増えているそうです。とても嬉しいことですね。

麦味噌づくり体験の様子

麦味噌づくり体験の様子

「地域の数だけ地域おこしの形がある。地域の人と協力して外の人が地域を体験することで、お互いの心の距離がもっと近くなり、新しいコミュニティを作ることができれば嬉しいですね。」と水野さんは教えてくれました。

現在、島内の空き家を改装して飲食店の開店準備中。島の食材をたっぷりと使った料理を提供し、食べるだけでは終わらない新たな活動を模索していきたいと語る水野さん。取材の最後に九島の魅力についてお聞きすると、「オープンな人柄や面倒見が良い人が多いこと、豊かな時間が手に入ることですかね。壮大な自然もあり、この島にないものといえばゲレンデくらい(笑)」と九島愛を熱く語ってくださいました。

地域を知るには、まずは体験することから。

今回の取材では、宇和島市で実際に生活されている方々にまちの魅力を聞きながら、まちの景色や料理、人との交流を体験してきました。地方への移住を検討する際には、実際にそのまちがどのようなまちなのかを知ることから始まります。

また、今回の取材でお話を伺った3名の地域おこし協力隊の方々に共通していたことは、自分だけの“目的”を持って宇和島市へ移住したこと。そして、人と人とのつながりと温かさを大切に暮らしていること。 この2つのキーワードをもとに、自分にできることを探して移住を検討してみるのも良いのかもしれません。

宇和島市では移住者向けに「空き家バンク」制度や「短期移住体験住宅」を用意し、新規農業・漁業就業者に対しては、就業支援金や住宅支援金助成制度も準備しています。しかし、百聞は一見に如かず。まずはまちへ一歩踏み出してみましょう。ぜひこの機会に「宇和島体感ツアー」に参加し、このまちにしかないとっておきの魅力を体感してみてはいかがでしょうか。

▼ツアーの詳細はこちらから
https://cocolococo.jp/topics/28119

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ココロココ編集部

ココロココ編集部cocolococo

ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。
目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。
東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

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