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2016年4月1日 ココロココ編集部

もっと面白いローカルへ―「イーハトーブ地域おこしプロジェクトチーム(地域おこし協力隊)」のエントリー開始!―

花巻市は、平成27年度から総務省「地域おこし協力隊」制度を活用し、「イーハトーブ地域おこしプロジェクトチーム」を採用。花巻市内各地の地域課題の解決やプロジェクト推進を担っています。

一般的に「地域おこし協力隊」は“定住”に重きが置かれがちな印象ですが、花巻市はその成果を任期終了後の“定住”とはしていません。協力隊の役割は、地域内で既にスタートしていたプロジェクトのサポートに入り、その動きを支援し、加速させること。定住は歓迎していますが、成果はそこではなく、各プロジェクトに準じます。

昨年度から活動を始めている「イーハトーブ地域おこしプロジェクトチーム」の1期生は、地域との信頼関係も厚く、地域の新しい展開づくりに貢献しています。

地域の魅力や課題を掘り起こし、もっと面白いローカルへ。花巻市で新しいチャレンジをする仲間に加わってみませんか?全国からのエントリーをお待ちしています!

「花巻市」はどのような地域なのか

岩手県のほぼ中央に位置する花巻市。西に奥羽山脈、東に北上高地が連なり、その間には肥沃な北上盆地が広がる、豊かな自然に恵まれたまちです。平成18年 1月 1日に花巻市、大迫町、石鳥谷町、東和町が合併し、現在の花巻市が誕生。総面積は908.32㎢で、人口はおよそ10万人。岩手県内では、盛岡市、一関市、奥州市に次いで人口が多い都市です。

花巻市は、宮沢賢治(童話作家、詩人)や萬鉄五郎(芸術家)など、世界的に知られる先人を輩出し、また高村光太郎(詩人)や新渡戸稲造(教育家、国連事務)ともゆかりが深い花巻は、歴史・文化的な魅力も豊かなまち。ユネスコの無形文化遺産に登録された「早池峰神楽」を始めとする伝統芸能や、京都祇園囃子の流れを汲む「花巻まつり」などの地域文化、日本三大杜氏のひとつ「南部杜氏」、有名ブランドも採用する「ホームスパン」といった伝統の技術まで、世界にも通じる「花巻の魅力」はたくさん。

また、岩手県内唯一の「いわて花巻空港」があり、東北新幹線や東北自動車道などの高速交通も充実しています。

しかし、花巻市を構成する「花巻(はなまき)」、「大迫(おおはさま)」、「石鳥谷(いしどりや)」、「東和(とうわ)」の4つの地域では、それぞれに中心市街地の空洞化、後継者不足による主要産業の縮小、少子高齢化や人口減少による地域の活力減退等、様々な地域課題があります。

これらの課題を解決するため、花巻市では、都市地域の意欲ある人材を積極的に受け入れ、各地域の課題解決に新しい目線から取り組みを進めるため、「イーハトーブ地域おこしプロジェクトチーム」として地域おこし協力隊の募集を行います。

募集する業務のテーマ

(1)シティプロモーション、ブランディング、情報発信の強化(花巻地域1名)

●市の魅力再発見と発見した魅力の発信方法を検討するために、市民ワークショップを企画し運営する。
●市の魅力をブランディング化するため、魅力を整理し分類する。
●移住促進やシティプロモーションに必要な制作物を形にする。(SNS・動画等)
●市で行う施策を移住者目線で確認し、再検討する。
●地域課題の担い手として移住者を活用する施策を行うため、各地域で課題を発掘する。
●移住希望者向けの首都圏PRイベントの企画し運営する。
●ふるさと納税を効果的に実施するため、提供する記念品等の見せ方を工夫する。

(2)市HP、SNSを使った情報発信(花巻地域1名)

●移住者目線を使い、市報「広報はなまき」および市ブランドデザイン情報誌「花日和」の取材・作成編集を支援する。
●市HPのリニューアルプロジェクトに参加する。
●市職員向けホームページ等のSNSを使った情報発信講座を開催する。

(3)農業体験、新規就農コーディネーター(花巻地域1名)

●農業体験ツアーを企画し実施する。
●就農希望者を対象とした研修会を企画し開催する。
●市内女性農業者の現状把握および女性新規就農者の確保対策を行う。

(4)林業経営計画策定支援、林業体験型イベント開催(大迫地域1名)

●はやちねきこり隊を募集し、ボランティア組織として結成する。
●森林所有者の現状把握および意向調査を行う。
●森林所有者に対する森林計画の作成推進と作成支援する。
●自伐型林業を推進する。
●林業体験や植樹祭等、体験型イベントを企画し実施する。

(5)果樹園芸を中心とした新規就農者等担い手確保支援(東和地域1名)

●果樹の生産、就農を推進する企画立案を支援する。
●農村滞在施設等を活用した農業研修制度の情報発信等を行う。
●農業技能士等と連携したセミナー等を開催する。
●農家縁組制度を推進する。
●NPO等民間組織による就農支援団体の設立準備を進める。

(6)ブログやツイッター、フェイスブックなどによる地域活動の情報発信
(7)祭事や共同作業・コミュニティー活動への参加
(8)その他、地域活性化のために必要な活動

※隊員は、(1)から(5)の事業から1つの業務に従事し、共通業務として(6)、(7)、(8)の業務を行うこととなります。また、(1)から(5)の業務について、相互に業務補助を行う場合があります。

募集対象

(1)平成28年4月1日現在、年齢が20歳以上の方(性別は問いません)
(2)現在、三大都市圏又は地方都市等(過疎、山村、離島、半島などの地域に該当しない市町村)に居住し、委嘱後に住民票を花巻市に移動し居住できる方
(3)心身が健康で、かつ、地域協力活動に意欲と情熱を持っている方
(4)普通自動車運転免許を取得している方(AT限定可)
(5)パソコンを日常的に使用している方
(6)活動期間終了後に花巻市において起業・就業し、定住してもいいと考えている方

募集人数

5名(花巻地域3名、大迫地域1名、東和地域1名)

勤務地

岩手県花巻市

勤務時間

週5日 9:00~16:00(6時間勤務)
ただし、その日の勤務内容により、上記以外の時間帯を勤務時間に指定する場合があります。

雇用形態・期間

(1)花巻市非常勤職員として雇用します。
(2)任用期間は、着任日より原則3年間とします。なお着任日は原則として平成28年8月1日とします。
(3)任用は花巻市特別職非常勤職員の身分取扱規則等に準じます。

報酬

月額 173,000円

(1)月額報酬のほか、勤務地より片道2㎞以上離れた居住地から通勤する場合、距離に応じて通勤割増報酬が支給されます。
(2)協力隊員が自ら居住するために住宅を借り受け、家賃を支払った場合は、市の規定に応じて住居割増報酬が支給されます。

待遇・福利厚生

(1)社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険)に加入します。
(2)活動期間中の住居は市と隊員が協議のうえで決定し、家賃は上記により、住居割増報酬が支給されます。ただし、入居時に係る敷金等は各自の負担となります。
(3)活動に使用する車両、パソコンについては、市が貸与します。車両については、業務以外にも使用できるものとしますが、その際は業務以外の利用による走行距離の申告によりガソリン代(1㎞あたり5円)を負担していただきます。
(4)引越しに必要な経費については、各自の負担となります。
(5)作業着及び防寒着を貸与します。

休日・休暇

(1)原則、土曜日、日曜日、国民の祝日、12月29日から1月3日までの間としますが、 勤務の都合で休日を振り替えることもあります。
(2)有給休暇は、勤務年数により、下記の日数です。
   1年目:10日
   2年目:11日
   3年目:12日
(3)特別休暇は以下のとおりです。
   忌引(父母、配偶者、子に限る。):3日
   夏季休暇:7月から9月の期間で3日間

応募手続

募集期間 平成28年4月1日(金)~平成28年5月27日(金)

 

【応募書類】
 1 応募用紙(応募用紙をダウンロードする)
 2 住民票抄本
 3 普通自動車運転免許の写し

【送付先】
〒025-8601 岩手県花巻市花城町9番30号
花巻市総合政策部秘書政策課定住推進係 高橋・吉田まで

【選考の流れ】
選考は、第一次選考として書類審査(5月31日)、第二次選考として面接(6月11日)を行います。※面接は花巻市で実施予定ですが、面接に係る交通費等の諸経費は各自の負担となります。

【その他】
(1)隊員のスキルアップのため、全国の隊員が集まる研修会等に参加できます。(経費については市が負担します。)
(2)活動期間中に当市での「定住」「起業」等に関する支援を受けることができます。
(3)活動期間において、任用期間満了後に花巻市へ定住するための活動として、協力隊に関連する副業を許可します。副業は所定の届け出を行ったうえで、勤務時間外に行うものとします。
(4)年に数回、外部専門家(アドバイザー)と一緒に活動できます。
(5)東京都内での募集説明会を開催します。花巻市担当者からの説明・相談会及び花巻市への移住者によるゲストトークセッション等を予定しておりますので、希望者の方は下記によりお申込みください。
(6)着任後の勤務地等における現地見学会を開催する予定です。担当者からの説明や隊員の受け入れ先となる団体との交流会等を予定しておりますが、詳細につきましては、後日花巻市ホームページ等で告知します。

花巻市のこれまでの動きや1期生の活動事例を見る

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ココロココ編集部ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。 目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。 東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

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 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

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