福島県八重洲観光交流館は、どういったコンセプトでオープンしたのですか?
「福島産の商品の販売に加え、観光情報を発信する観光案内所として、2009年7月にオープンしました。物産は、福島の旬のものや人気の商品を中心に取り揃えております。
店舗での販売だけでなく、首都圏各地での物産展などにも、積極的に出店を行っています。また、福島県の公益社団法人・観光物産交流協会の直営ということで、福島県全域の幅広い観光情報を提供しています。」
観光情報とは、具体的にはどういった情報が得られるのですか?
「福島県の各市町村が提供している観光情報のパンフレットは、ほとんどを取り揃えています。また、観光ガイドや地図なども置いています。季節やイベントに合わせて特設コーナーを作り、アピールをしています。
店内のスタッフにご相談いただければ、よりきめ細やかな情報提供ができますので、気軽にお声掛けください。」
東京駅すぐという抜群のロケーションですが、お客様の反応はいかがですか?
「やはりアクセスが便利なので、たくさんのお客様にご来店頂き、福島の旬のものを楽しんで頂いています。入口の赤べこを触ったり、記念撮影をされたりするお客様も多いですね。外国のお客様にも、こけしや赤べこなど、福島の民芸品には特に興味を持って頂けるようです。
また、沢山の企業が集まる東京駅という場所柄、企業様単位で応援して頂くことも多いです。社内イベント用に福島県の物産をご利用頂いたり、社内旅行のご相談を頂いたり……。
我々も企業様に出向いて、出張販売をさせて頂いたりもしています。そういった意味でも、東京駅すぐというロケーションが非常に良いアピールにつながっていると思います。」
店内で人気の商品、おすすめの商品を教えてください。
「福島は日本有数の「果物王国」と言われていますので、桃、梨、リンゴなど、旬の果物も入荷します。知名度・人気ともに一番の銘菓「ままどおる」は、常に人気ですね。物産展にも必ず出品をします。
最近はNHK大河ドラマ『八重の桜』にちなみ、ゆるキャラの「八重たんグッズ」も人気があります。また、日本有数の「酒どころ」でもありますので、日本酒コーナーもおすすめです。」
ぜひ実際に足を運んでもらいたい、現在の福島県の魅力
震災以降、福島の現在の様子はいかがですか?「震災以降、今も大変な思いをされている方もたくさんいますが、現在は海岸部などの一部のエリアを除いて交通手段もほぼ復旧し、観光という面では震災以前の9割ほどに回復をしています。
特に会津若松市は、大河ドラマ『八重の桜』の影響で、震災以前にくらべて1.5倍ほど人気が高まっています。我々としても、観光や旅行などで皆さんにどんどん足を運んで頂きたいですし、現在の福島の姿を見て頂きたいという気持ちです。」
福島の今おすすめの見どころはどこですか?
「これから紅葉シーズンを迎えますので、見ごたえがあると思います。
福島県は面積が大きいので、9月末から11月の下旬まで、県全体で非常に長く紅葉が楽しめるんです。福島県八重洲観光交流館では、紅葉時期やおすすめスポットなどの情報をリアルタイムでお知らせしていますので、ぜひご覧ください。
また、11月には日本三大火祭りの一つである須賀川の松明あかしという秋祭りもありますよ。」
これから私たちにできる福島県の応援とは、どのようなことでしょうか?
「やはり、福島県の商品を手にとって頂くこと、福島県に足を運んで頂くことですね。震災直後は、当店には「福島県を何らかの形で応援したい」というお客様で店内が連日超満員となり、ありがたかったです。
今後も福島県八重洲観光交流館では、福島の美味しいものや旬なもの、見どころをたくさんご紹介していきます。」
最後に、館長の富田さんから一言メッセージをお願いします。
「福島県は面積が広いですから、地域によって見どころも美味しいものも文化も様々で、多様な魅力がある県なんです。自然も豊かで、これからの紅葉シーズンは特におすすめですよ。ぜひご来店をきっかけに、できるだけ多くの方に実際に福島に足を運んで頂ければと思います。」