創業70年の伝統と歴史ある和菓子、後藤屋の看板商品でもある「麦つき節」。
この麦つき節は、70年の歴史を持つ奥州市水沢の銘菓ですが、かつてこの地域で麦をつく季節になると女性達が麦をつきながら歌っていた民謡の名です。
先代が、そんな奥州市水沢の素晴らしい情景や、文化、偉人などを、お菓子を通じて全国に発信したいとの想いからお土産菓子の製造販売がはじまりました。
菓子処 後藤屋の専務後藤大助さんは、現在地域おこし協力隊を募集している奥州市地域6次産業化ビジョン推進チームのリーダーでもあります。
先代から受け継いだ「地域の魅力を全国に発信する」とゆう考え方は、地域6次産業化ビジョンの目的の一つでもある“奥州市の知名度を上げる”ことにぴったり重なると感じました。
市の知名度の向上、地域の農畜産物を全国に発信するために昨年実施した13のトライアルプロジェクト。その一つに市内で初めて開催された“おやつフェスティバル”があります。
地元の素材を活かしたお菓子が並んだ本イベントは当日、約4000人が来場しました。企画当初、人が集まらないのではないかとゆう批判的な声もありましたが、予想を上回る来場者数となりました。
出店した多くの商品がこれまで地元産直等でしか目にすることができなかったものでしたが、このおやつフェスティバルではこれまで以上に多くの人にPRする良い機会になったと思います。
28歳で東京から地元へ帰った後藤さん。帰郷したこのまちの印象は、“何をやっても内輪で完結している”ことでした。 仲間同士の繋がりが強くその良さも実感する一方で、まちを発展させていくには限界がある。だからこそ“よそ者”目線で現状を見れる人材は貴重な存在だと実感しました。
私自身、東京での生活を通して気づいた地元への客観的な視点を大事にしながら、プロジェクトリーダーの役に活かしていきたいと思います。
地域おこし協力隊には、今までの奥州の常識に縛られない目線で、地域に新たな変化をもたらしてくれることを期待しています。