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2015年8月10日 ココロココ編集部

地元の魅力発見から始まる地域おこし~奥州市地域おこし協力隊東京説明会レポート~

「ずっと同じ地域に住んでいると、その場所の何が魅力なのか分からなくなる」という話が、様々な地域で言われています。その土地にある自然や食、民俗文化などの地域資源も、それが当たり前になっている地元の方と、外の人が触れる感覚は異なります。

よく言われる「地域の魅力を発信」することは、実は外の客観的な視点から見た方が、わかりやすいのかもしれません。

岩手県奥州市も、「地域の魅力を発掘・発信」するための様々な施策に取り組む市町村の一つ。この夏、地域6次産業化を促進する農業や食文化を活用した地域おこしに取り組む「食の黄金文化・奥州輝かせ隊(地域おこし協力隊)」を2名募集しています。

地元にある魅力や地域資源の価値を洗練させていく取り組みに挑戦する奥州市が、8月1日東京都内で「奥州市地域おこし協力隊東京説明会」を開催しました。「地域の魅力の発掘・発信」をテーマに語り合ったイベントの様子をレポートします!

8月中旬まで「食の黄金文化・奥州輝かせ隊(地域おこし協力隊)」を募集する岩手県奥州市。8月1日(土)に東京都内の飲食店で、「奥州市地域おこし協力隊東京説明会」が行われました。

奥州市役所元気戦略室の本明さんが、奥州市の概要説明や地域おこし協力隊の業務内容・採用スケジュール等を説明しました。

「奥州市の地域おこし協力隊は“食の黄金文化・奥州”という地域6次産業化ビジョンに基づく活動を行っていただきます。奥州市の期間産業である第一次産業や食文化の魅力を掘り起こして、様々な事業を推進していく人材を求めています。市との雇用関係はありませんので、業務の時間外で業務に関係するようなお仕事や活動を行っていただいても構いません。」

と、業務の概要や雇用条件の特徴などを説明しました。

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その後は、奥州市からのゲストスピーカーが奥州の魅力や課題、可能性を紹介しました。

ローカルラジオ局の奥州FMでパーソナリティーや地域の歴史講談サークルの講談師として活躍する佐藤もとさんが、奥州の魅力や地元の歴史を講談で紹介。歴史を紐解いていくだけでも、地域のストーリーがあって、参加者も関係者もみんな一緒に楽しめる時間になりました。

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続いて、奥州市で休耕田を活用した無農薬米から地産地消型バイオエタノールを醸造し、化粧品などのユニークな商品開発を手掛ける(株)ファーメンステーションの酒井里奈さんがプレゼンテーション。

東京都出身の酒井さんですが、奥州市の美しい風景に魅了され、奥州市で起業しています。現在も東京と奥州市を行ったり来たりしながら事業を展開しています。

「ほんにょ」という、奥州市などの地域にみられる独特の稲の乾燥方法が織成す景色が、今も酒井さんを魅了し続けています。

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最後に、奥州市に特化したウェブマガジン「OSHU LIFE」の編集長をつとめ、フリーランスでwebや動画のディレクションを行う川島佳輔さんが、奥州市にUターンするという選択をした理由や、今後、地元を面白くするためのアクションプランをご紹介いただきました。

これまでの仕事や世界一周をされたご自身の経験から、徐々に閑散としてさびしくなる地元を何とかしたいと、「住みたい街づくりと帰りたい地元づくり」をコンセプトに活動を展開しています。

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ゲストスピーチの後は交流会。参加者、奥州市の副市長や担当者、ゲストの方が親睦を深めました。

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交流会では、奥州市の食材や地酒がふるまわれ、奥州市の第一次産業の魅力を5感で感じられる時間となりました。

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ココロココ編集部

ココロココ編集部ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。 目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。 東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

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 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

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