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2017年8月12日 奈良織恵

”気の利いた東京土産が見つからない問題”について

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こんにちは、ココロココ編集部の奈良です。
お盆ですねー。地元に帰省されている方も多いかと思います。

私は、両親ともに東京生まれ東京育ちなので帰省する田舎もなかったのですが、
父が移住したり、お仕事でいろいろな地域に関わらせてもらう中で、「連休はココで過ごそうかなぁ」と思えるフルサトのような場所が、何か所か出来てきました。ありがたいことです。

ですが、この連休は、来週以降の予定やタスクのことも考えて、東京でのんびりすることにしました。初日の今日は、部屋を片付けて、美容院に行って、骨盤矯正に行って・・・と完全なるセルフメンテナンスデー。さすがに東京も心なしか人が少なくて、落ち着きます。

さて、帰省に限らず、地方に出かける際にいつも困るのが、”気の利いた東京土産が見つからない問題”です。
同じような問題でお困りの方、いらっしゃるのではないでしょうか?

仕事でもプライベートでも地方に出かけると、新鮮とれたてのお野菜を山ほど分けてもらったり、自分で解体したイノシシ肉をお土産に持たせてもらったり、東京では食べられない山菜づくしのごはんをご馳走になったり・・・
その土地ならではの特長があって、つくった人の顔が見えて、ココロがこもってて、とびきり美味しいモノを、いろいろといただいてしまうんですよね。

それは本当に貴重な体験でありがたくて嬉しいのだけど、やはり律儀な日本人的には、いただくばかりではなく、きちんとお返しがしたいと思う。
次に行くときには何か持っていこうとか、何かお送りしようかと考えるのですが、さて、何にしたら良いものか・・・?

いまいちピンとくるものが見つけられずに、結局定番の「東京ばなな」とか「虎屋の羊羹」とか「豆源の豆」とか・・・になってしまいます。
もちろん、これらもすごく美味しいんですが、自分が地方でいただいたモノたちのような、圧倒的な力強さやストーリーがない。結局、東京の暮らしの中では、つくっている人と消費する人との距離が遠すぎて、きちんと自分の言葉でストーリーを語れるようなお土産を用意できないということなんですよね。

これを東京の社会のせいにしてても仕方なくて、東京にもきっと、そういうこだわりのつくり手さんはたくさんいるのに、そことちゃんと繋がれてない自分の問題なのかなと、最近思うようになりました。

・・・ということで、東京(といっても広いですが)でおすすめのお土産品(顔がみえる、ストーリーがある、こだわりがある、クオリティが高い)があったら、ぜひ教えてください!
できれば、自分の目でつくっている現場を見にいって、つくっている方とお話もして、自信をもってお持ちできる東京土産品を開拓したいので、ご紹介いただけるとありがたいです~。

奈良織恵
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私が紹介しました

奈良織恵

奈良織恵横浜市出身、東京都港区と千葉県南房総市の2拠点生活。 両親とも東京生まれ東京育ちで、全く田舎のない状態で育ったが、父の岩手移住をきっかけに地方に通う楽しさ・豊かさに目覚める。2013年に「ココロココ」をスタートし、編集長に。 地方で面白い活動をする人を取材しつつ、自分自身も2拠点生活の中で新しいライフスタイルを模索中。

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 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

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