「半島の先っちょで、移住をさけぶ ~三浦半島 房総半島 伊豆半島~」イベントレポート

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2016年5月12日(木)新宿の「HAPON新宿 」で「半島の先っちょで、移住をさけぶ ~三浦半島 房総半島 伊豆半島~」のイベントが開催されました。

三浦半島を中心に活動されている杉本篤彦さん(株式会社co-waku代表取締役)、房総半島でシェア里山を運営されている永森昌志さん(合同会社HAPON共同創設者)、伊豆半島からは、熱海でまちづくりに取り組んでいる市来広一郎さん(まちづくり会社machimori/NPO法人atamista代表)の3名をゲストに迎え、各半島での暮らしについてお話を伺いました。

どんなディープなお話が出てきたのでしょうか?当日のイベントの様子をレポートします!

移住悩み人が、ついに半島に移住した

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今回のファシリテーター 遠山ひろし。移住について6年間悩み続けた末、今春に三浦半島の付け根・逗子へ移住したという経歴をもっています。

ひろしが行く!移住悩みびとの旅 

「今はまさに移住バブル。移住して古民家をリノベーションしたり、パン屋やゲストハウスを始める人など、“おしゃれな移住”が増えてきました。移住のあり方を提案するメディアも増え、それらを見ていると、『最近の移住は、おしゃれすぎ。キラキラと眩しいよ。』と感じてしまいます。移住でやりたいこと、あなたが移住に望むものは何ですか?『雑誌に載っている有名な地域も素敵だけど、私は行きたい地域があって・・・』と、キラキラした移住に対して疑問や違和感を感じている方、与えられた選択肢ではなく、主体的に移住を考えたいという方も多いのではないかと。今回は首都圏から近いにも関わらず、ディープな暮らしがある『半島』をキーワードに、みんなで考えていきたいと思います。」

 

三浦半島代表 杉本篤彦さん

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コワーキングスペースやイベント運営している杉本さん。三浦半島へ拠点を持つきっかけとなったのが、三浦市へのトライアルステイ(お試し移住)でした。元々、三浦に住んでみたいと考えていたことに加え、仕事のオンとオフをはっきりさせたい、自分の時間を持ちたいと考えた時に、東京ではないと思ったことが決め手となったそうです。

―実際に住んでみると、どうですか?
「自治体主催の地域の人と交流するイベントに参加し、たくさんの地元の人たちと話すことで、地域に入るきっかけを持つことができました。自分の時間を持ちたくて三浦に来たはずなのに、下町の人が集まる場所で交流のきっかけを作ったりして、やっぱり自分は人が集う場所が好きなんだと気付きました。」

―三浦でやりたいことは?
「三浦に移住したい人と地元の人をつなげたり、休日はゆっくり読書をしたり、東京の友達を呼んで、三浦で過ごしたいと思います。」

 人と少し距離を置き、自分の時間を持ちたいと考えていた杉本さん。しかし、移住した先ではおもしろい地元の方々と出会い、地元の人と夜中までスナックで飲んで楽しんでいる。「やっぱり僕は、人と集う場所が好きなんだ。」と、改めて自分を見返す事ができた杉本さんの言葉が印象的でした。

 

房総半島代表 永森昌志さん

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房総半島は、広いがゆえに様々な表情を持った地域があります。東京湾に面した内房、太平洋に面した外房でも環境が大きく違います。そんな房総半島に拠点を持とうと思ったきっかけは、仕事の忙しさからでした。最初はワンルームを借り、2拠点生活を始めました。しかし、家賃が4万円と決して安くはなかったので、友達数人で一軒家を借り、家賃を人数で割ってコストを抑えたりと、試行錯誤しながら2拠点生活をしています。

週末だけの“エスケープ”から“本拠地”へ-南房総市と東京の2拠点ワークを実現する永森昌志さん-

―実際、今はどんな暮らしをされているのですか?
「今は、半農半X生活をやっています。これからソラマメが育ってくるので、ぜひ草刈りのお手伝いを募集します。里山の生活は草との戦い。ひたすら草刈りと草むしりをやっています。
もう一方、X部分の仕事は、リモートワークでWEBの仕事をやっており、週に数日は東京で仕事し、職場近辺のホテルや友達の家に泊まっています。半島暮らしは、台風で木が倒れたり、壁にミツバチが巣を作ったりと大変ですが、楽しく暮らしています。」

長年、試行錯誤を繰り返し、2地域居住のかたちを探し続けた永森さん。いきなり地域に拠点を構えるのではなく、自分にとって何が切実で、移住して何をしたいのかを考えた結果として、今の2地域居住があるとのこと。まずはいろいろ試すことの大切さを教えていただきました。

 

伊豆半島代表 市来広一郎さん

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伊豆半島の付け根、熱海。かつてのような観光地としてのにぎわいはなく、今や2050年の日本の姿と言われる課題先進地域。高齢化率は、高い地区で75%と言われ、未婚率、生活保護率と共に、静岡県内でも上から数えた方が早い。年々、町が寂しくなる様子を見て、市来さんは地元の熱海をなんとかしたいと考え、Uターンしました。

—熱海はどんな町ですか?
「観光客の方が、『熱海のいい所はどこですか?』と訪ねると、町の人が『なんにもない』と答えてしまう町です。それが1人ならまだしも、3人連続ですから、逆に観光客の方から『どこかいい所あるんじゃないですか!?』と言われるくらい。熱海の人自身、町の良さに気づいていないことが分かりました。」

—熱海ではどのような活動をされているのですか?
「まずは地元の人に、熱海の良さを知ってもらうためのツアーを始めました。その中で、空き家が多いことに気づき、まずはこの空き家をまずなんとかしないといけないと思い、パチンコ店舗跡地をリノベーションしてゲストハウスを作りました。今後は、自分たちの暮らしを自分たちで作ることを目指し、100年続く熱海の町を作っていきたいと思います。」

まちづくりの活動を始めてから、だんだんと町に変化が現れたそうです。地元の方がガイドになるようになったり、ゲストハウスに何度も来てくれたお客さんが、熱海に移住したりと少しずつ活気が戻ってきているとのことです。

 

半島の魅力を探るトークセッション

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ここからはゲストに、参加者の皆さんからの質問、悩みに答えていただきました。

—Q1. サラリーマンしながら移住できるのでしょうか?

房総半島 永森さん
2地域居住であれば、全然可能だと思います。まずは通ってみること、試してみることがいいんじゃないでしょうか。月に数回遊びに来るとか、田んぼを借りてみるなど、できることをやってみると、各々の抱える問題点が見えてくると思います。

伊豆半島 市来さん
僕もリピートすることが大事だと思います。移住を考えるのはそれからでも遅くないですよ。移住してうまくいっている人は、最初リピートすることから始まっています。やはりやってみないと分からないので、少しずつ試してみることが大切ですね。

まずは試してみること。気楽に通うことからスタートして、考えてみる。その過程で気づくことは、話を聞いているだけでは分からないこともたくさんあるとのことです。

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—Q2.地域に入るきっかけ、地域での人間関係をどうつくっていったらいいのでしょうか?

三浦半島 杉本さん
私の場合は、三浦の町がオープンな地域性だったことが恵まれていたと思います。また、自治体や商工会の方が主催してくださるイベントで参加することで、町のキーマンと出会うことができました。

伊豆半島 市来さん
僕はUターンでしたが、同級生はみんな、地元を出てしまい、知り合いがいない状態から始まりました。しかし、大切なのは「自分が知り合いたい人と知り合うこと。」そこで最初にやったのは、ひたすら面白い人を取材するということ。そうやって町のことを知っていき、コミュニティを作っていきました。

地域に入るには、自分から積極的に行動することが大切とのこと。イベントや交流会を活用することからはじめてみてはどうでしょうか。

 

半島にちなんだ料理で懇親会!

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イベントの最後は、半島にちなんだ料理を囲んで楽しいひとときを過ごしました。この日は、房総半島で「山のパン屋」を営む木村さんに半島にちなんだお料理を作っていただきました。

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三浦半島の郷土料理「へらへら団子」、伊豆半島の郷土料理「げんなり寿司」、房総半島からは「鰯のさんが揚げ」など見たことがないお料理がたくさん!そして、今回は宇土半島有する熊本県震災復興の応援のため、特別メニューとして「からしレンコン」を作っていただきました。

 

熊本応援チャリティーへのご協力ありがとうございました

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今回のイベントでは熊本県震災チャリティー企画を行いました。皆様のあたたかいご支援のもと、13,000円の募金が集まり、全額、熊本県内で炊き出しを行っている「くまもと食べる通信」に寄付させていただきました。本当にありがとうございました!

「半島の先っちょで、移住をさけぶ」のイベントはこれからが本番! 6月23日(木)に第1回目のイベントを開催予定です。次回は半島に移住、長年通い続けている方にフォーカスを当て、お話を伺います。次回イベントの詳細につきましては、来週お知らせいたします。

また、夏には実際に半島を訪れるツアーも企画しておりますので、お楽しみに!
自分の目で、半島の暮らしを見て、感じて、先っちょでさけびましょう!

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ココロココ編集部

ココロココ編集部cocolococo

ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。
目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。
東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

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