記事検索
HOME > おすすめエリア > さくら市 >
2016年11月14日 ココロココ編集部

動き出しているまちづくりのプロジェクト、関わり方は無限大!~さくら市で地域おこし協力隊第1期生募集中!~

現在、地域おこし協力隊を初めて募集中の栃木県さくら市。今回、なぜ募集を決めたのだろうか。
さくら市の魅力、課題、協力隊に取り組んでほしいこととは?
さくら市総務部企画政策課の金子慎太郎さんと小堀良太さんにお話を伺った。

田舎らしさと便利さが共存する「さくら市」

栃木県さくら市は、栃木県の北東寄りに位置する市で、2005年に塩谷郡の「氏家町」と「喜連川町」が合併して誕生した。市名になった「さくら」の見所は市内各所に点在しており、桜の名所としても有名だ。「日本三大美肌の湯」のひとつ喜連川温泉などの温泉観光をはじめ、丘陵の緑、清流等の豊かな自然、城下町や宿場町としての歴史など、豊富な観光資源を有するさくら市は、鉄道であれば東京からJR東北新幹線・宇都宮線の利用で約90分というアクセスの良い街だ。

-まずは、さくら市の魅力について教えてください。

金子さん
「さくら市は、田舎暮らしをしたい人にはオススメです。市の北側は丘陵地帯が広がっていて自然に囲まれて緑がいっぱいで温泉もあります。市の南側は住宅地が広がり、買物に便利なお店が沢山あります。東京からも東北新幹線で約90分なので便利ですね。都会と田舎が同居している暮らしやすい街だと思います。」

小堀さん
「田舎暮らしをしたいけれど、便利さも捨て難いという人には最適な街だと思います。買物には不自由しないですし、ちょっと車を走らせれば里山の原風景に出会うことができます。日本三大美肌の湯のひとつ喜連川温泉もすぐです。宇都宮や那須高原も近いのでショッピングもレジャーも楽しめます。」

さくら市役所の二人1
▲左:小堀さん、右:金子さん

 

田舎でありつつ、便利さもあるさくら市は、東洋経済新報社が全国の都市を対象に毎年公表している「住みよさランキング」の2016年版において、栃木県内で第1位となった。移住定住をサポートするための支援制度も複数実施しており、人口が増加している市である。

喜連川エリアの俯瞰写真
▲喜連川エリア

しかしながら、市内には人口減少が進む地域があるそうだ。

「市の東側にあたる熟田小学校区域、旧喜連川区域、旧上江川区域の3地区は、人口減少が進んで、ますます地域のコミュニティが薄れていく懸念があります。」と金子さんは語る。

また、人口減少問題だけでなく、地域の魅力を発信できていないことも課題を感じているそう。

小堀さん
「JR東日本の分譲地「びゅうフォレスト喜連川」は、山手線内の中吊り広告の効果で知名度は高くなりましたが、“さくら市”についての認知度はまだまだ薄いですね。」

そこで、そうした地域のコミュニティの希薄化の問題や、情報発信への課題にアプローチするために、今回地域おこし協力隊を初めて募集するに至ったという。

 

宇都宮大学と進める地域づくりプロジェクト

さくら市は、地域コミュニティの希薄化の問題へとアプローチするため、宇都宮大学との地域づくりプロジェクトを進行中だ。現在、プロジェクトは走り始めた段階で、地域住民へのヒアリングから取り組んでいるという。

金子さん
「学生さんによるさくら市民へのアンケートや、ワークショップを通じた地域づくりへの提言をする予定です。アンケートの結果をもとに、地域の実情、課題を考えて、地元へフィードバックしたい。地域カルテ作成や住民ワークショップの企画運営、地域の課題解決手法の検討と実施など、徐々に仕掛けていく予定です。地域活性のためのキーマンを発掘して”小さな拠点づくり”も進めます。」

さくら市役所の二人2

 

-地域おこし協力隊にはどのようにプロジェクトに関わってほしいですか。

金子さん
「地域の人とコミュニケーションをとって、課題の洗い出しをして、その解決に向けて地域の人と一緒に考えていって欲しいです。持続可能なコミュニティづくりに少しでも近づくことができればいいな、と思います。」

小堀さん
「地域の人たちとコミュニケーションをどんどん取っていただいて、地域と行政の橋渡し役になっていただければと思います!」

ポピーまつり②
▲きつれ川ポピーまつりの様子

 

また、宇都宮大学との連携プロジェクトだけではなく、さくら市の情報発信、地域の場づくりへのアプローチも協力隊員には期待しているそうだ。SNSやweb媒体を活用した情報発信、道の駅を利用したイベント企画など様々なジャンルの業務を、協力隊員の興味と得意なことに合わせてチャレンジしてほしい、と語る。

金子さん
「都市圏に住んでいる感覚を生かして、私だったらこうしたい!などの考えを協力隊員同士で共有して、地域の魅力を発信していってほしいですね。」

地域の人とのコミュニケーションを大切にしつつ、隊員自身の特技や個性を生かしてほしいと語る金子さんと小堀さん。宇都宮大学との連携プロジェクトなど、すでに動き出している企画をふくらませる形で関わることもできるし、他のリソースを活かして一から企画を練ることもできる環境だ。

 

地域おこし協力隊への手厚いバックアップ

-隊員への支援体制についても、教えてください。

金子さん
「住宅や業務で使用する場合の車両は無償で貸し出しをします。また、任期後の仕事について充分に準備やリサーチができる時間を持てるように、3年目には通常週5日間の勤務を週4日間に減らします。」

sakurashiyakusho-(7)

小堀さん
「隊員自身に任期以降もさくら市を選んで住んでもらえたら嬉しいので、任期3年目には隊員の副業も認めています。」

金子さん
「バックアップしていきますので、さくら市で存分に力を発揮して欲しいです!」

3年目から勤務日が減ることや、副業OKなことは、全国的に見てもそう多くない。地域おこし協力隊になる場合、やはり任期終了後のことが気になるが、さくら市では任期後のことも考えて協力隊ライフが設計されている。

 

地域おこし協力隊がまちの架け橋に

-最後に、どのような人にさくら市に協力隊として来てほしいか教えてください。

金子さん
「SNSなどを駆使した情報発信能力に長けている人、広告媒体に強い人に来て頂きたいですね。動画を随時撮影して映像を発信していくのも良いと思いますので、そのようなことにも得意な方だと嬉しいです。」

sakurashiyakusho-(9)

 

小堀さん
「さくら市に興味があってさくら市を好きになってくれる人にぜひ来て頂きたいですね!」

sakurashiyakusho-(10)

優しい笑顔と柔らかい物腰が印象的な金子さんと小堀さん。けれども、さくら市のまちづくりに対しては、熱い思いを持っていることを取材の中で感じた。「まちの魅力の発見」、「地域の人とのコミュニケーション」、「情報発信」などのキーワードが少しでも気になる方は、さくら市での協力隊ライフを考えてみてはいかがだろう。

ココロココ編集部
記事一覧へ
私が紹介しました

ココロココ編集部

ココロココ編集部ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。 目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。 東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

人と風土の
物語を編む

 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

人と風土の物語を編む