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2023年3月31日 ココロココ編集部

【小屋があったら】はじめてのタイニーハウス

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タイニーハウス/小屋って何だろう?

「小さな家」を意味する、タイニーハウス(tiny house)、小屋。近年のDIYブームやミニマルな暮らしとの相性もよく、注目を集めています。「小さな家」という言葉通り、住むことはもちろん、第2の家や別荘のように使ったり、仕事部屋や書斎として活用したり、スモールビジネスを始める小さなお店として利用したりと、活用方法はまさに十人十色。小屋を建てることが楽しくクリエイティブで、作業そのものが醍醐味という人もいるでしょう。

小屋の種類や建て方にも、さまざまなスタイルがあります。必要な木材や部品が揃っていて、購入後すぐに組み立てられる小屋キットを活用したり、設計から考え材料を集めて、0からDIYで作ったり。ほかにも、自動車で牽引できるトレーラーハウスや、輸送用のコンテナを活用したコンテナハウスもあります。

移動できる小屋があれば、“住む”場所の選択肢も広がる(image photo)

コンパクトなスペースだからこそ、お金や場所に縛られずに、思い描く自分の理想を詰め込むことができる。それこそが小屋のもつ大きな魅力の1つです。

小屋が建つまでの紆余曲折

ココロココを運営しているココロマチでは、地域でつながった仲間たちと一緒に、ある場所に小屋を建てました。自然をテーマにしたワークショップやキャンプを行ったり、さまざまなプロジェクトの拠点にしようと考えていた場所で、海の近くという魅力的な立地だけど、雑木と竹が生い茂る土地です。

プロジェクトの拠点として描いた、この土地の活用イメージ

この場所には、電気もなければ水道もない。まさに自然と一体になって過ごすことができる。だけど、季節がすぎれば、刈ったはずの草木は簡単に元通りになってしまう。自然の強さを感じさせてくれる、この場所の風土を大切にしたいけれど、このままではこの場所から新しい風土は生み出せない。

そう感じ、もう少しだけ腰を据えて(草刈り機や荷物を雨風から防ぎたいという希望もあり…)、より地域とつながりながら拠点作りを進めていくために、まさに小屋という存在が必要だと思いました。

小屋があったら、この場所の活用もきっと加速するはず!

当初は、気軽に建てられるコンテナハウスや小屋キットを活用する方法を考えていました。しかし、この場所にたどり着くには、道路が狭すぎて、コンテナ搬入や大型トラックの利用ができない事が判明。自分たちでコツコツと作りあげる「セルフビルド」方式での小屋づくりを検討しました。

ただ、DIYは好きだけど、もちろん実際に小屋を作ったことはない…。基礎?設計?どうやって進めるかがイメージできませんでした。

僕たちが建てた小屋

そこでDIYや小屋づくりのベテランの方のアドバイスも受け、基礎工事や柱などの構造部分はプロにお願いし、内装・外装を自分たちでDIYする「ハーフビルド」スタイルを採用。

地元の大工さんにお願いしたのは、重機を使っての整地や基礎工事、足場づくりから柱と梁などの組立まで。地元の木材屋さんに依頼しプレカットされた部材をもとに、棟上げまで進めてもらいました。断熱材の貼り付けや屋根の防水加工もプロにお願いしました。
その後はスタッフを中心に、ワークショップ形式で外装や内装を仕上げていきました。電動工具を初めて使うという人もいるし、足場を登るのも初体験だったり。

自分たちで手掛けると、壁1枚にも愛着がわく

これで大丈夫…?という不安なポイントも、ベテランのアドバイスをもとに、安心して作業を進めることができました。緊張と苦労もありましたが、自分たちの手で作り上げていくことで、一体感も愛着も生まれる貴重な体験となりました。

想像していたよりも、ずっと高級感のある仕上がりになりました

小屋を活用して、実現したいこと

将来的にはスタッフの親睦やワークショップの場として活用したり、地域でのコミュニティづくりを目指すプロジェクトの拠点として活用していきます。

小屋を建ててみて、その可能性と多様性にたくさんの魅力を感じています。ウッドデッキをつくりたいし、ハンモックも用意したい。フットパスの整備をしたり、あたりには作物も育ててみたい。

そんな小屋を中心として、さまざまな計画を立て、地域に開いた新たなコトの展開も実現していきたいと考えています。もしかすると、完全DIYで2軒目の小屋をつくることもあるかもしれません。

そして、僕たちの小屋はまだまだ未完成。まだ完成していないからこそ、次は何をつくろう?と新しいことを考えられます。小屋があったら、終わりのない楽しみが続いていくようです。

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ココロココ編集部

ココロココ編集部ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。 目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。 東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

人と風土の
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 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

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