京都らしい、おもてなしから始まるオープニング
今回、会場に入ると、京都らしいモノや空間の設えが目につき、 渋谷だけど、京都らしい、そんな雰囲気のおもてなしがされていました。 空間では、通常の照明に加えて、提灯がついていたり、赤の和傘が置いてあったりと、おもてなしの心を感じる始まりです。
京都移住計画と京都の企業たちプレゼン!
そして、京都移住計画の田村篤史さん、OpenCU(ロフトワーク烏丸)の森内さんから、挨拶や今回の主旨の説明がありました! 京都の川床で、打合せをして、ゆる〜く今回のイベント企画まで進んだそうです! 始まりがなんとも京都らしくて良いですよね。
京都移住計画は、京都移住茶論など、京都へ移住したい方のサポートやコミュニティづくりを行っています。 「働く」をテーマに、地元の不動産の求人情報などの情報掲載を展開していったり、 「住む」は、京都移住不動産を始めたところで、東京R不動産が団地リノベーションをしたところに住んでいる方と、一緒に取り組んでいるようです。
そして、今回、京都の企業として、ウェブライダー、FICC、ゆめみ、ロフトワーク烏丸が、それぞれ自分たちの仕事について紹介しました!
皆さん、京都ならではの新幹線駅からの立地の良さや鴨川などのホッとできる場所が近くにあるなど、 オフィスの立地の良さをPRしたり、 音楽CDを出したり、野菜支給制度など変わった制度があったりするなど、 独自の色が会社ごとにあって、個性的な感じがしますよね。
今回のイベントを共催したOpenCUは、ロフトワークが運営する学びのプラットフォーム。 具体的な内容は、workshopやメイカソン、アイデアシェアなどを行っているようです。 また、東京のロフトワークでは同じビルの1FでFabCafeを運営、クリエイターが3Dプリンターやレーザーカッターが気軽に使えるカフェがあり、 バルセロナ、台湾にもあり、先日、台北合宿もしたようで、グローバルに、クリエイティブな仕事を展開しています。
ロフトワーク烏丸はあえて「ロフトワーク京都支社」ではなく「ロフトワーク烏丸オフィス」と呼んで渋谷の本社とは違った個性を出していけるようにしているそうです.
「京都でくらす 京都ではたらく」を考えるマンダラトーク
「移り住んで変わった9つのこと」として、9つのキーワードがあがりました。
社交的、通勤電車、川、田舎、関西弁、関西クリエイティブ、外人、街、地域コミュニティ。
マンダラトークは、ゲストが気になるキーワードを事前に出して、それについてゲストでトークをするもの。
Iターンをされた、FICC・村松さん、京都移住計画の本にも登場している、八代目儀兵衛の伊藤さん、ロフトワークの入谷さんが登場。
9つのキーワードの中から、地域コミュニティ、通勤電車、関西クリエイティブ、社交的、外人のキーワードが選ばれ、それぞれトークセッションをしました。
【地域コミュニティ】
入谷さん:最初不安だったが、保育園の保護者交流、バザー企画などから地域知り合いが増えてきた。子どもがいるとみんな声かけてくる。
田村さん:学校単位の自治組織は多く残る。しがらみでもあるが、イヤでなければプラス。【通勤電車】
村松さん:関東に住んでるときは通勤ラッシュの田園都市線を使っていた。京都では、会社の最寄り駅まで7、8分の場所からでも、ゆっくり座って通勤できて嬉しい。
伊藤さん:嵐山は、春と秋は観光シーズンで、電車、バスは混むので、自転車に。【関西クリエイティブ】
入谷さん:地元に会いにいけるクリエイターを大事にしている。
田村さん:コワーキングも2−3年で増えている。
入谷さん:ワードプレスキャンプ関西、ワードプレスに関わる人が500人集まる。大阪も含めてこれが成り立つ関西クリエイティブ層は強み。【社交的】
伊藤さん:地域コミュニティの話にもつながるが閉鎖的
外の人に冷たいのは、中の人を守るため。一見さんお断りなど。
村松さん:観光都市なので、受け入れる文化もすごいと思う。
田村さん:飲みニケーションは入りこむのもいい。茶道、華道など、テーマ型コミュニティ。実力でないところで評価されている。お付き合いしている仕事の方を大事にしている。【外人】
伊藤さん:外国人も多いが、外の人。外の方も活躍している。
田村さん:外国人は住んでいる人多い。
4社の仕事を知るフェスタイム!
休憩を挟んで、フェスタイムへ。 4つのブースを回ってプレゼン、ワークショップ体験をする時間。
印象的だったのは、 京都と東京のオフィスを構える企業が、 リモートワークや離れていても支障がなくコミュニケーションが出来る働き方や 多拠点間の仕事のあり方を模索していたことです。
離れているコミュニケーションの取り方は、 スカイプやhangoutなどのテレビ会議を多用しているそうです。 テキストコミュニケーションのコミュレスも最近よく起こる問題だが、 1週間チャット無しで週1回hangoutだけという試みをやってみたら、 逆にうまくいったとのことで、これは試してみる価値有りですね!
東京と京都とのメリット・デメリットの比較を話すセッションもありました!
東京のメリットは、 ファッション、アート、食文化など、海外から輸入されるものの玄関であり、先進的。 デメリット、「東京のイヤなところは?」 通勤の満員電車、渋滞、休日も人が多い、情報が多すぎる、心が休まらない、流れが速い、家賃が高い。 というところでした。
「そうだ、京都へ行こう!」と、京都のメリットを提案していました。 高瀬川、川床、二条城プロジェクションマッピング、鴨川ライトアップ、河原町、祇園祭、鴨川デルタ。 個性ある街の良さが満載ですよね。 家賃比較でも圧倒的に京都が安いようです。
特徴的だったのは、壁にいろんな人の特徴を描いて整理されていました。
社員の特徴を整理したりすることで、会社のイメージが見えてくるようでした!
京都のお仕事 クロストークで総括!
クロストークでは、各セッションの感想と、参加者からの質疑に応えるディスカッション。 以下は質疑応答からの抜粋です。
「子育ての部分はどうか?」
小学校の学区は気にしている。就業時間ずらしたり、育休はやっている。 子育て環境については、みんな気になっている。震災時に働く場所を変える人もいた。 逆に働けるんだということを証明しなければいけない。「社内での京都らしさは?」
祇園祭準備の現場を見れる。京都の生き字引がちらほら街に歩いている。 ランチを食べにいくと街に祇園祭りの風景がある。「働き方の考え方を知りたい?」
京都で働くと京都のブランドを背負う感じがある。背筋がピントする。やりながら感じてきたこと。支社なので、烏丸らしさは出して欲しいというメッセージはもらっている。渋谷とは来る人が違う。1週間で返事くださいみたいなのは、難しい。「時間の流れの話は?」
京都は落ち着ける。東京は電話が鳴る。京都は精神と時の部屋のように静かだ。 移動は多くなった。逆に移動できる範囲は広がってきた。「祇園に連れて行ってくれますか?」
クライアントさんの文化に併せていかなければならない。 打上げいきましょうのチョイスにびっくりすることはある。「給与体系について知りたい?」
東京と同じ。給料変わらずで、家賃下がる。 評価体系をどうするかは模索している。 評価に重きを置いている。年に2-3回個別面談をして、全員のことを役員も考えている。「京都のお客さんの特徴は?」
品を気にする。がっつく感覚には抵抗はあると思う。「京都という土地にどれだけこだわりがありますか?」
特にはない。ただ、東京オリンピックで外国人が来るので、京都の価値が上がると思う。 今は通過点だと思う。京都で適度な分散を。 窓を見ると山が見える。街の中心に鴨川がある。鴨が流されていて、癒される。「東京スタッフとどうコミュニケーションしている?」
テレビ会議(スカイプやhangout)を多用している。 WEB飲み(飲み会をスカイプつなげっぱでやる)をやっているのは面白い。 社員旅行を企画するなどもやっている。
懇親会で、フェイスtoフェイスで語る
最後は、ゲストと参加者が京都のお酒や食事と共に、フェイスtoフェイスで語る時間。 お酒が入ってか、会場のボルテージは最高潮ですね。 あちこちで、笑顔と、笑い声、楽しげな話が聞こえてきます。 そんな京都のおもてなしと仕事の楽しさを感じた1日でした。
最後に、主催者・登壇者の会社より、レポートがありますので、こちらもぜひご覧ください!
【イベントレポート】こんなに京都を感じられるイベントは他にはない?「京都Webのお仕事フェス」in Tokyo。|FICC KYOTO BLOG
http://kyoto.ficc.jp/2014/09/05/696/ロフトワーク烏丸瓦版 • 【フォトレポート】”京都 Web のお仕事フェス” を渋谷で開催しました!
http://loftwork.tumblr.com/post/97065204513/kyoto-web-job-fes