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募集期間:2019.8.10-
募集終了

御浜町2回目の奇跡をおこす仕掛け人求む!~300年を越え舞い踊る獅子。日本の原風景と文化、想いを未来へ紡ぐ~

御浜町はいま、変化の時を迎えている。日本全国で進む人口減少。地方の新しい在り方が求められるなか、まちは「0」から始める“観光”を軸に再起を図ろうと意気込んでいる。そこで今回、「一般社団法人 ツーリズムみはま」の立ち上げメンバーとして観光エリアマネジメントを担う人財を募集する。

御浜(みはま)町とは 

三重県南部に、御浜町というまちがある。海と山に挟まれた平地であるこのまちには、広々とした空の下、すがすがしい風が吹く。住民たちは自然とともに生き、日本の原風景を今にとどめてきた。彼らはとても穏やかだ。けれど、どこか熱を秘めているようなのである。春には豊かな年への感謝と明日への祈りとして獅子が舞う。

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1回目の奇跡 

大正から昭和初期にかけて柑橘系の産業が勢いを増していた御浜町。しかし、戦争による衰退の危機はこの穏やかなまちにも押し寄せた。復興を目指して掲げた合言葉は『年中みかんのとれるまち』。住民たちは、一丸となってみかんの多品種栽培に勤しんだ。そして、1度目の奇跡を起こした。御浜町はみかんのまちとして輝き、現在20億円を優に上回る柑橘の収入はまちを支えている。

しかし、近年の日本の地方過疎化は勢いを増し『年中みかんのとれるまち』だけでは立ち行かなくなってきている。これからの時代に必要なものは何か……。多くは望まない。ただ、日本の原風景や文化を残しながら、まちの人々や子どもたちが今ある幸せな暮らしを続けていくためにできることは何か。

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2回目の奇跡を起こす事業〜観光〜 

今、まちが特に可能性を見出しているのが“観光”だ。御浜町はこれまで観光業にはほとんど手を付けてきていない。いわば「0」の状態から、御浜町ならではの新しい観光を提案し、地域経済を全体的に豊かにする。

そこで、観光促進の核とすべく新たに「一般社団法人 ツーリズムみはま」を設立した。組織のミッションは、御浜町の自然と文化、そして人々の幸せな暮らしを未来へ紡ぐことだ。そのために、観光を柱として「地域経済循環率の向上」および「地域内消費量の維持」を図り、さらには旅行者などが「地域外からもたらす消費の拡大」を目指す。

御浜町は、世界遺産「熊野古道」の中でも唯一浜辺を歩く浜街道が通るまちである。碧く広がる太平洋、絶景の朝霧「風伝おろし」や、命を燃やして舞い踊る「獅子舞」、国内生産の9割以上を御浜町と隣町で占める「マイヤーレモン」など、今はまだ知る人ぞ知る魅力が数多く秘められている。

大樹や神社など、自然の力を感じるスポットがたくさんある。七里御浜からは朝日が昇り、夜には無数の星が煌く。

現在、観光の拠点として「七里御浜ツーリストインフォメーションセンター(仮称)」を建設中。2020年秋には、世界最大手のマリオット・インターナショナルのホテルブランド「フェアフィールド・バイ・マリオット 三重御浜」もオープンを予定している。さらに観光DMOの雄として知られる「一般社団法人 田辺市熊野ツーリズムビューロー」の旅行業部門「熊野トラベル」の支店展開も予定。そこに満を持して設立した「一般社団法人 ツーリズムみはま」。挑戦の仕組みと、舞台は整いつつある。

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御浜町のこれからについて、若者座談会 

次の時代を切り拓くのは何だ。「一般社団法人 ツーリズムみはま」の代表理事を務めるのは、石材店三代目・湊賢一郎さん。今回、その湊さんと内装屋・竹内克利さん、たかみ農園オーナー・田中高美さん、そして獅子舞演者・松本有希さん、まちで奮闘する4人に話を聞いた。

獅子舞について

松本さん:6年前、人が少なくなって獅子舞の存続が危うくなったとき自分に声がかかったんです。やめようと思ったらやめれるけど、なくしてしまったら若い人で何かするっていうものがなくなってしまう。ちょうどその頃に80年前の獅子舞の祭りの写真を見たんです。そしたら、そこに自分のじいちゃんが写っとった。俺がもっとやらなあかんと思いました。自分が120%の熱を持って、子どもたちにも伝えていきたいと思っています。

御浜町について

湊さん:石屋の修行で行ってた高松市から帰って来たとき、何にも無くて面白くないなと思いました。無いなら自分たちでつくりたいっていうのが本望というか。みんなで集まって何かできんかなと思ったけど狭いまちでも地区ごとに性格があって、昔からお互いにあんまり絡まんかったんですよね。

松本さん:まちのイベントで、初めて阿田和地区から僕が実行委員長を任せてもらって。それから御浜町が一つになってきたと思います。そのときに自分に熱を入れてくれたのが湊さんやった。

竹内さん:今はぜんぜん垣根なくなってきたよね。俺はよそから来たけど、こっちの方がほっとする部分がある。心の自由があると思う。めんどくさい面もあるけど、個人の顔が見える繋がりがあって、心のよりどころやと思える友だちがおる。それにこういうメンバーが刺激し合って、ちょうどこれからまちが盛り上がっていこうとしてる。

湊:今はまだ「0」やもんで。これから先どんなふうになっていくんやろう。一つ種を植えたらどんな花が咲くんか、どんな実がなるんか。枯れてくんかもしれんし、枯れてもまた咲くかもしれん。そういうのを見てみたいというか、チャレンジしたい人を募集したい。

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あなたへのメッセージ 

4人は業種を越えて連携し、他県に視察に行くなどしながら新しいものを生み出そうと努力を重ねている。未来を見据え、御浜町の今をつくっているのだ。そんな彼らが、今まさに同じ熱を共有しつつあるあなたのことを待っている。

これまでのキャリアを活かしたい人。新しいことにわくわくする人。彼らと共に何かしたいと思った人。大切なのはあなたの思いだ。ただし、この地に来たら「引っ張っていくのは自分」なのだという覚悟を携えて来てほしい。

地域住民や旅行者個人のニーズを捉え、必要な観光事業をつくっていく。ガイドや飲食、サイクリング、宿、ほかでは笑われてしまうような奇抜なアイディアも大歓迎だ。御浜町内にとどまらず、近隣地域とも連携してこの熊野の地を盛り上げよう。「一つ種を植えると、どんな花が咲くのか」それを一緒に見に行こう。

応援メッセージ

この「ツーリズムみはま」の動きには日本の観光を牽引する方々も注目し、メッセージをいただいています。

JTIC・SWISS代表/御浜町観光振興アドバイザー
山田桂一郎氏
今、御浜町は「観光」を基軸とした地域振興に将来の可能性を見出し、新しい一歩を踏み出したところです。町の自立と持続を目的とし、地域社会の豊かさを目指す住民と共に将来を一緒に築ける人材が求められています。私もこの町の挑戦を称え、その歩みに寄り添いながら応援していきます。

(一社)田辺市熊野ツーリズムビューロー
会長 多田稔子氏
13年前、外国人旅行者を目にすることは珍しかった当時、「田辺市熊野ツーリズムビューロー」を立ち上げ“熊野古道に外国人旅行者を呼び込もう!”と新しい挑戦を始めました。地域の皆さんと時間をかけて話し合い、10年後、20年後の地域のあるべき姿を思い描き、行政と民間が連携した取組を1歩ずつ進めてきた結果、和歌山県田辺市内に宿泊する外国人旅行者は40倍にも増えました。
今、御浜町も「観光によるまちづくり」という新たな挑戦を始めようとしています。地域の未来を思い続ける熱い仲間がいれば大丈夫です。それが「ツーリズムみはま」です。熊野古道の道は和歌山からも繋がっています。紀伊半島全体に旅行者が歩く風景を作る思いは一緒です。共に協力しながら持続可能な地域の発展に努めて参りましょう。

役場担当者から一言

「ツーリズムみはま」を見守る御浜町役場職員
林氏
御浜町では、観光の核となる法人として「ツーリズムみはま」を選定し、これからその事業活動を支援し、また、協働していきます。 私たちとともに、御浜町が目指す地域振興のための観光を「0」から作って行きましょう。

この求人が気になった方は「ツーリズムみはま」のFacebookページをフォローしておいてください。
更新情報など今後、投稿していきます。
https://www.facebook.com/TourismMihama/

具体的な業務 

■ 観光エリアマネジメントの仕掛人

・観光DMC法人の諸業務
・地域マーケティング戦略の策定と実行
・全国共通ポイントカードシステムの普及・営業活動
・観光プロモーション・ブランディング活動(情報発信(HP・SNS等)、オンライン地図サービス対策)

※この法人は、必要な専門性を備えた観光DMCを目指し、CRM(顧客関係管理)等の仕組みの構築とその運用を行います。また、旅行業部門においては、旅行商品の企画・開発・販売を目指しています。

初期は人員が少ないため、すべて計画から実施までトータルで事業創出が可能な方を募集しています。相応のキャリアを積まれた方が望ましいですが、同法人のスタートアップのメンバーとして地域マーケティングの経験を積み、成長する意思のある方も大歓迎です。

 

【仕事への志はあるが、御浜町での暮らしや自身のキャリアに不安があるという方へ】
まずは地域おこし協力隊として1~3年間の経験を積み、そこからキャリアアップ(法人での採用)するという方法も可能です。ぜひ、ご相談ください。

募集要項

募集職種

・観光エリアマネジメントに関する事業展開の統括マネージャー候補
※学歴・性別などは問いません。

雇用形態

・団体職員(一般社団法人)

勤務時間・場所

・8:30~17:30  
・御浜町内の法人事務所(場所未定)

待遇

・初年度 想定年収 300万〜500万(ボーナス含む)
※経験やスキルを考慮して相談・決定させていただきます
・週休2日制(土日祝を含むシフト制となる場合があります。)
・有給休暇:初年度10日(予定。制度の詳細は調整中)
 ※その他諸手当、休暇制度などについては調整中
・社会保険加入(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険)

応募条件

・普通自動車運転免許

■ 優遇条件(必須ではありません)

・旅行業務取扱管理者資格
・日常英会話、英語による情報発信力

採用後に求めること

・チームスタッフ、関係者、住民等とのコミュニケーション能力
・事業展開に対する主体性、柔軟性、意欲
・事業展開において求められる能力を自ら見つけ出し、適応し、学び、活かし、進む能力
・全体を見渡し、最適な判断をチームにもたらす能力

選考方法

申込受付期間:2019年8月10日~ ※必要定員に達するまで

(1)事前連絡

氏名・住所・電話番号を記載して、tourism.mihama@gmail.comにメールを送信してください。折り返しご連絡させていただきますので、電話可能な時間帯の記載もお願いします。その際のお話の内容で応募をするかどうかご判断ください。

(2)応募方法

下記の書類を事前連絡時に法人が指定する場所に郵送又は持参してください。 
①履歴書(写真貼付)市販のもので可。 
②職務経歴書(書式自由) 
③自動車運転免許証の写し(取得見込みの方はその旨を履歴書に明記) 
④国内旅行業務取扱管理者資格を有する方については同試験合格証の写し 
⑤英語力を証する資格がある場合には、その書類の写し 
⑥志望動機(書式自由)

(3) 選考

①第1次選考(書類選考)→書類選考の上、結果をメールにて通知します。 
②第2次選考→第1次選考合格者を対象に面接を行います。 
日時等については、第1次選考結果を通知する際等に対象者と調整します。  
③最終選考結果の通知→最終選考結果は、電話もしくはメールで対象者に通知します。

※交通費等、応募にかかる費用は応募者の負担とします。  
※提出された書類一式は返却できませんのでご承知おきください。

問い合わせ先

御浜町役場企画課内(一社)ツーリズムみはま担当:林
〒519-5292 三重県南牟婁郡御浜町大字阿田和6120番地1
TEL:05979-3-0507(直通) FAX:05979-2-3502
E-mail:tourism.mihama@gmail.com
HP:http://www.town.mihama.mie.jp/

【旅行業/観光インフォメーション】を担う仕掛人も募集します!

御浜町移住参考動画
https://youtu.be/D7MwE2PSQ9Y

■旅行業部門
「一般社団法人 ツーリズムみはま」の旅行業部門が軌道に乗るよう、たとえばトレッキングやサイクリングツアーなどの旅行商品の企画・開発・販売を行いつつ、観光地域づくりの要としても活躍していただきます。また、自らも英語ガイドとして旅行者と関わり、地域の魅力を伝えます。

■観光インフォメーション部門
現在、2020年6月オープンを目指して「外国人観光案内所」の設立を進めています。その構築と運用業務を委託している「一般社団法人 田辺市熊野ツーリズムビューロー」のスタッフとともに、カウンタースタッフを主な仕事としながら、観光地域づくりにも参画します。

※こちらは地域おこし協力隊制度の活用をしています。

| | | 募集内容・条件はこちらから | | |

https://www.iju-join.jp/cgi-bin/recruit.php/9/detail/37321

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ココロココ編集部

ココロココ編集部ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。 目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。 東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

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 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

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