信濃町の副町長から熱いメッセージ
事前申し込み時点で満員御礼となった今回のイベント。東京・神田にある「the C」には、長野県出身者や、信濃町に興味がある方はもちろん、地方への移住を検討中の方、ボードゲームでローカルとつながりたい方など様々な参加理由をお持ちの方が集まりました。信濃町からは副町長の和田勇人さんをはじめ、地域おこし協力隊の方や役場の方々が参加されました。
▲会場は満員御礼
イベントは副町長の挨拶からスタート! 「空気も水も食べ物も景色も動植物も人間の付合いも信濃町には“本物”があります。ぜひ皆さんの第2の故郷、心の故郷にしてもらえたら。今日は信濃町について知っていただき、次回は是非遊びにきてください!」との熱いメッセージを頂きました。
▲信濃町副町長 和田勇人さん
信濃町での暮らしをイメージしてみるきっかけに
続いて、信濃町オフトークアナウンサーの河野いづみさんのお話です。横浜で暮らしていた河野さん。河野さんが現在暮らす信濃町で撮影した写真とともに町の様子を紹介。
▲オフトークアナウンサーの河野いづみさん
信濃町は、都内からは車や新幹線でアクセスが良く、夏の平均気温が22度と都内と比べてとても過ごしやすい環境とのこと。落雪で自家用車が壊れてしまった時に、ゲストの大澤さんが板金をして助けてくれたことや近所の人が除雪を手伝ってくれたこと、ご近所の方が河野さんのお子さんを連れて野菜を収穫させてくれたエピソードなど、人と人との繋がりがとてもあたたかい町だというお話しがありました。
「移住してきた方は、街のいろいろな人に声をかけてみて欲しい、家族のように支えあっている温かくて優しい人が多い信濃町にぜひきて欲しい」と河野さん。
ゲスト3名による信濃町の現在を知るトークセッション
続いては、信濃町で始まっている新しい取り組みなど、現在の信濃町をより詳しく知るゲストトークセッションです。
はじめにトークセッションのファシリテーターを務める、株式会社Ridiloverで地方自治体への協働事業提案、地元の方とツアーを企画・開催を担当している豊田健さんからお話がありました。豊田さんは、現在信濃町や東京などで5拠点暮らしをしていて地方の暮らしにとても詳しい方。豊田さんは、一風変わったツアーを企画して地元の人との繋がりを生み出して、地方の人の叶えたい事を外の人が見て面白い事にして新しい人の流れを作り出しす活動をしています。
▲株式会社Ridilover 豊田健さん
豊田さんは1月に信濃町で、雪の中に埋もれた雪中野菜をみんなで雪かきをしながら収穫する、宝探しツアーを企画されたとのこと。ツアーに参加しながら地域の人たちと仲良くなって美味しいものも食べることができるなんて最高ですね!
ゲスト1人目は2016年に初開催した、音楽やグルメありの信濃町の魅力を詰め込んだ「シナノフェス」を運営、2017年は実行委員長を務める大澤保博さんです。
▲「シナノフェス」実行委員長 大澤保博さん
信濃町の素晴らしい環境を楽しむことができるイベントができないか?という提案から始まった「シナノフェス」は、当初500人の来場を見込んでいたそうですが実際には800人の来場があり大賑わい。イベントでは、同時にヨガ教室や綱渡りスポーツのスラックライン、地元小・中学生による吹奏楽演奏も行われて大人から子供までが楽しむことができて大盛況だったそうです。2017年も「シナノフェス」開催予定!更に楽しい企画も満載との事。今から「シナノフェス」が楽しみですね!
ゲスト2人目は、一般社団法人エデュケーション・コミュニティ代表、ふれあい教室主宰の森田次郎さんです。森田さんは今回のような都内でのイベントで知った信濃町ツアーに参加したことがきっかけで信濃町が好きになり、子ども達にとって信濃町は最高の場所になると感じたそうです。そこで、2月にはご自身でツアーを企画。森田さんのお子さんや森田さんが運営する「ふれあい教室」の子どもたちを連れて信濃町を訪れたそうです。子ども達が雪ではしゃいで遊んだり、信濃町小中学校を見学したエピソードを聞かせて頂きました。
▲一般社団法人エデュケーション・コミュニティ代表、ふれあい教室主宰 森田次郎さん
その他にも、信濃町にある「高橋助作酒造」で子ども達が酒づくり見学をして酒瓶のラベル作成を行い、お父さんお母さんにプレゼントするというプロジェクトの話や地元の農家に子どもたちが泊まってそば打ち体験したり、地元の子どもたちと雪合戦をしたという体験談をユーモアを交えてお話していました。森田さんの楽しいトークで会場の参加者のみなさんは笑顔でいっぱいでした!
ゲスト3人目は信濃町と東京の根津でコワーキングスペース立ち上げを検討中の鈴木宏明さんです。鈴木さんは東京の谷根千地域と信濃町を主な拠点として活動して、地域コミュニティの発達している東京・根津で長野にゆかりがある人が集まることができるコワーキングスペースを年内オープン予定。さらに信濃町でも来年以降コワーキングスペースを立ち上げを計画しています。東京・根津で長野県のコミュニティをつくりイベントを企画して、信濃町に人の流れをつくりたい、信濃町にはこんなに面白い場所があるんだと分かりやすく伝える場所を作るのが目的。信濃町出身の鈴木さんの思いに強い地元愛を感じました。
▲信濃町出身 鈴木宏明さん
ゲストトーク後に設けられた参加者の質問コーナーでは、信濃町を知らない都市部の人たちにどのようにして知ってもらうのか?どうやって地域の人たちを巻き込んでいくのか?若い人が移住するとすればどのような仕事があるのか?など更に突っ込んだ質問が出る場面も。来場した参加者の信濃町や移住に関しての熱心さが伝わってくるトークセッションでした。
オリジナルボードゲームで楽しく信濃町の暮らしをイメージ
イベントはボードゲームの時間に移ります。「ソーシャルデザインゲーム」を開発している安藤哲也さんからお話がありました。ドイツのボードゲームが趣味という安藤さんが今回のイベントの為に開発した「SHINANO LIFE MO-SO GAME」というボードゲーム。まちづくりの考え方をボードゲームのシステムにのせて人に伝えるという画期的なソーシャルデザインゲームです。
▲「SHINANO LIFE MO-SO GAME」を開発した安藤哲也さん
ゲームは、1人当たりプレゼンシート1枚、リア充チップ3個、目的カード3枚、シナノカード6枚の構成。シナノカードには、信濃町で楽しめるスキーなどの「アクティビティー」、野尻湖などの自然の「ネイチャー」、信濃町の名物が描いてある「フード」、商店街や耕作放棄地などの「ストック」、信濃町に住んでいる人の「ピープル」の5つの属性があります。
▲シナノカードには信濃町の魅力がたくさん
▲プレゼンシート。ゲームの勝敗はポイント獲得数
ゲーム内で設定された2年間の時間で各年の終わりにシナノカードと目的カードを組み合わせ、ゲーム内でできあがった自分の人生をグループメンバーにプレゼンします。グループのメンバーは、「自分もこんな暮らしがしたい!」と思うプレゼンをした人にリア充チップをプレゼント。最終的にリア充チップ=シナノポイントの獲得数が多かった人が勝ちという内容です。
ゲームが始まると、参加者のみなさんは魅力でいっぱいの信濃町の世界に夢中。参加者同士のプレゼンではどのグループも笑いで溢れていました!
プレゼンで発表された信濃町における人生は様々。地元保育士との出会いがきっかけで信濃町で日本一のお米を作ったという人生やゲストハウスで起業し地元の大工さんに家を建ててもらってパートナーと結婚するロマンチックなストーリーなどもありました。グループ内では他にも、信濃町で起業しコワーキングスペースを立ち上げた人生や、2拠点居住地として信濃町を選び自然を満喫する人生など、現実で実現しそうな人生もあったようです。
安藤さんはこのゲームを通じて、信濃町の良さを知って頂きながら人の話を聞くことや想像することの大切さ、アイディアを実現する為の人脈の大切さ、相手の提案に隠れたニーズがあることを知ってほしいと話していました。ゲームをみんなで楽しみながら、信濃町を知り、移住やローカルとつながるヒントも学べる機会になったようです。
信濃町のおかあさん特製ごはんで交流会!
イベントの締めくくりは、信濃町のおかあさん特製ごはんを頂きながらの交流会でした!当日信濃町で地元のおかあさんらに作って頂いた、わらび煮付、豆腐コロッケ、そばの寒天寄せや、信濃町産のお米をつかったおにぎりなど信濃町の美味しいものがたくさん!なんとお土産もあり、ブルーベリージャムを1人1つずついただきました。交流会は、信濃町の美味しい食事とフリートークで大盛り上がりでした!
▲信濃町の豆腐コロッケ
▲そばの寒天寄せ
▲お土産のブルーベリージャムと手作りPOP