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2017年11月14日 ココロココ編集部

ココロココ編集部がレポート!秋の茨城県大子町で感じる里山ライフの魅力

茨城県大子町は日本三名瀑の「袋田の滝」や清流の久慈川、温泉など自然が豊かな街です。近年では、大子町に魅力を感じた人たちがUIJターンし、カフェやゲストハウスの開業が相次ぐなど新しい取り組みが生まれています。そんな大子町の今注目のスポットを、茨城県県北振興課の澤田隆志さん、大子町まちづくり課の本間健弘さんと一緒に巡ってきました。大子町への新たなかかわり方、魅力あふれる里山暮らしをココロココ編集部が紹介します!

大子町ってこんなところ!

ココロココ編集部の府川です。大子町の気になるスポットを巡ってきました!こちらの魚が何なのかは後ほどご紹介いたします!

ココロココ編集部が茨城県北エリアにある大子町(だいごまち)にお邪魔して、いま気になるスポットを巡ってきました!茨城県北エリアとは、茨城県の北側に位置する6市町(日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、常陸大宮市、大子町)のことを指します。大子町は最北の山側エリアにあり、里山風景広がる地域。
まずは、大子町の里山景色を楽しめる写真をちょこっとご紹介します!

日本三名瀑の一つ「袋田の滝」は言わずと知れた大子町の観光スポット!

紅葉の名所「永源寺」。通称もみじ寺とも呼ばれ、最も見頃な時期には紅葉が真っ赤に色づくそう。

「十二所神社」参道にある「百段階段」上からの展望。大子の街並みと里山風景が一望できます。

取材当日は紅葉シーズン直前で、ほんのり色づく紅葉がとても綺麗でした。
ここからは、大子町の「人」と「注目スポット」をご紹介したいと思います。

大子町を盛り上げる人々!人気のカフェに、期待度100%のゲストハウス

注目スポット①「咲くカフェ」~里山のリゾートカフェ&ゲストハウスで空間も時間もデザイン!~

青い扉が可愛い!ひとつひとつの意匠にこだわりを感じます。

最初に訪れたのは、「食べて飲めて泊まれる里山のリゾートカフェ」をコンセプトに2017年7月にオープンした小高い丘に建つ「咲くカフェ」さん。建物奥には2部屋のゲストハウスがあって宿泊することもできます。店長の櫻山さんにお店のことやご自身の活動についてお話を聞いてきました!

櫻山さんは、「100円商店街」などの町内のイベントでフライヤーデザインや音楽などアート周りを担当。大子町のまちづくりを行う団体「まちの研究室」にも所属をしていて、地域活性化の為に活動されています。

櫻山さん

店主の櫻山さん。実は音楽活動もされていらっしゃるとのこと!

「デザイン一つで物の見え方が変わる。大子町をデザインから変えていきたい。」と話す櫻山さん。
「咲くカフェ」の生チョコなどの商品やゲストハウスも櫻山さんがデザインされているそうで、可愛らしいものやオシャレなものばかり。「咲くカフェ」では、商品とともに空間や時間も一緒に楽しんで欲しいと櫻山さんおっしゃっていました。今後は大子駅前の商店街に紅葉の苗を植え、訪れた人がつい歩きたくなってしまうような雰囲気のある街づくりを進めていきたいとのこと。自然に囲まれた駅前商店街の実現が楽しみですね。

咲くカフェ内観

内装もとってもおしゃれ!里山の風景に癒されます。ついつい長居してしまいそう(笑)

注目スポット②「daigo cafe」~古民家をリノベーションしてカフェをオープン!~

daigo cafe

続いて、大子町の中心商店街に立つ築100年を超える古民家をリノベーションして誕生した「daigo cafe」(ダイゴカフェ)にお邪魔しました。レトロな落ち着きがある店内は、どこか昔懐かしい印象を受けます。ランチメニューはどれも絶品!

レトロで不思議と落ち着く空間。窓際の席でぼーっとするのもよさそう。

「ふわとろデミオムライス」をいただきました。美味しいランチでほっこりします。

大子町のお土産やクラフト作家さんの作品・雑貨などの展示販売コーナーもありました。アコースティックLiveやトークショーなどのイベントも数多く開催されているとのこと。また、オーナーの笠井さんは、「咲くカフェ」の櫻山さんも所属している「まちの研究室」に所属し、「常陸国YOSAKOI祭り」などまちのイベントを仕掛けているそう。「daigo cafe」に行けばさまざまな出会いがありそうです。

お土産・雑貨販売コーナー。ここでお土産購入もいいですね~。

柱時計

店内にある柱時計は11時55分で止まったまま。これは、もう少しでお昼休みのウキウキする時間を演出しているとのこと!粋ですよね。

注目スポット③移住したご夫婦がオープン予定の旧浅川温泉ゲストハウス!

里山風景が美しい浅川地区にある旧浅川温泉は、多くの人に親しまれた温泉宿。樹齢300年以上とも言われる大きな藤棚が目印です。

こちらが「旧浅川温泉」です。

この建物を利用してゲストハウスを開業する小松崎さんご夫婦にお話を伺いました。ご主人はリラクゼーション・セラピスト、奥様はキャンドルアーティストをされており、11月から「地域おこし協力隊」としても活動されています。
ゲストハウス経営が長年の夢だったご夫婦が場所を探していた時に、奥様が出店していた大子町内で開催のイベント「丘の上のマルシェ」の繋がりからこの物件を紹介されたのが移住のきっかけでした。

建物や敷地の広さ、里山の風景、すべてが気に入り、ほぼ一目惚れだったそう。建物内の改修や庭の整備など課題はたくさんあるようですが、癒しのあるゲストハウスとして1年後のオープンを目指して奮闘中です。

今は綺麗なこちらの部屋は少し前まで荷物でいっぱいだったとのこと。片付けは大変だったようですが、楽しそうに語るお二人の姿に私たちもワクワクしました!

宿泊することで地域内外の人と人とのコミュニティができ、街づくりと活性化につながることができれば嬉しい、と語るお二人。地域のコミュニケーションを生む場所として、ハブのような場所にしたいと話してくれました。大子町の人の温かさにも魅力を感じているそう。取材中も、訪ねてきた地域の方と談笑する場面が2回もあり、お二人が話す大子町の人の温かさを感じることができました。

木浦笙子さん

2階からの景色。THE・里山な景色に心が休まります。

笑顔がとっても素敵なご夫婦です!お二人のつくるゲストハウスが今から楽しみです。

大子町での里山暮らしを体験!「お試し住宅」を見学

注目スポット④大子町お試し住宅

平屋の一軒家。裏手はなんとお寺!静かで気持ちのよい場所です。

大子町お試し住宅は、町中心部まで車で20分ほどのまさに里山にある一軒家。1週間~最長3か月、1日1,000円で利用することができます。
元りんご農家の古民家は木と畳の香りがどこか懐かしい、広い作りの和風の建物。冷蔵庫や洗濯機、ストーブ、インターネット回線など生活に必要なものが完備されています。

木浦笙子さん

広い!さらに奥にもう一部屋ありました。そのほか、居間、ダイニングスペースも!

冒頭でご紹介した謎の魚は、このお試し住宅にあったものでした。以前利用した方が置いていったものだとか。ゆるい!(笑)

編集部・府川「どんな方にお試し住宅を利用してほしいですか?」
大子町・本間さん「移住を考えている方に大子町の風土や日常生活を体験してもらえればと思います。
茨城県・澤田さん「茨城県北エリアは、季節ごと違った楽しみがありますよね。」
大子町・本間さん「そうですね。いつでも気軽に相談いただき、大子町を体験してもらいたいです!」
編集部・府川「大子の里山ライフの魅力、たくさんの方に知ってほしいですね。私もここに滞在して縁側でのんびりしたい…!」

縁側でリフレッシュ!PC作業もはかどるかも!?

滞在中は、生活上の相談や地域に関すること、必要に応じて観光情報の提供や就業相談などを町が総合的にサポートしてくれるそう。気になった方は、お試し住宅で大子の里山暮らしを体験してみてはいかがでしょう。

大子町のお試し住宅の情報・お問い合わせはこちらから!

 

盛り上がるアート、そしてわらぼっち!?まだまだある大子町のおすすめスポット!

旧上岡小学校でアートイベントを開催

木浦笙子さん

「咲くカフェ」店主・櫻山さんや「daigo cafe」店主・笠井さんも所属しているNPO法人「まちの研究室」は、大子町のまちおこし・まちづくりで地域活性化を行っている団体。この日はちょうど、「まちの研究室」のメンバーや地域おこし協力隊員が「旧上岡小学校」で11月3日から開催された、レトロなまちの小さな芸術祭「Street BUG」の準備を行っていました。

とても迫力のある作品!

「旧上岡小学校」は2001年に廃校になった建物で、明治時代に建てられた木造校舎の古き良き時代の懐かしい雰囲気。現在ではテレビドラマやアニメ等のロケ地としても有名です。「Street BUG」は、ここをアートスタジオとして使用しながら、その創作現場をオープンスタジオとして公開するイベント。校舎内では壁一面に広がる迫力ある作品の制作真っ最中でした。完成した作品はJR「常陸大子」駅周辺の商店街にある既存の外壁に展示される予定とのこと。大子町はアートの街としても新しい動きが始まっていました。

 

本間さん激推しの「わらぼっち」に遭遇!「わらぼっち」って…?

わらぼっち

これが「わらぼっち」。可愛い姿に思わずハグ。

取材後半、大子町まちづくり課の本間さんが、オススメスポットとして「わらぼっち」のある田園風景を案内してくださいました。「わらぼっち」は、稲を刈り、おだがけ(天日干し稲を乾燥すること)、脱穀が終わった稲藁の保存方法。稲藁をドーム状に何段にも重ねることで屋外での保存が長期間でき、秋から冬にかけての大子町の風物詩だそう。遠くから見ると何かの生き物にも見える!?不思議で可愛らしい姿です。

わらぼっち

こんなアーティスティックな写真を撮ることもできます!SNSに投稿してみてはいかが?(笑)

今回の取材を通して、お話を伺った皆さんに共通していたのは、地域とのつながり、人とのつながりを大切にして楽しく暮らしていること、そして大子町が大好きなこと。自然が豊かでおいしいものもいっぱい。ゲストハウスやカフェ、アートなど新しい取り組みが盛んで、地域活性に取り組む面白い大人たちがたくさんいる。大子町のこれからがますます楽しみに感じました。

大子町、まずは遊びにきてね!お待ちしています!

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ココロココ編集部

ココロココ編集部ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。 目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。 東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

人と風土の
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 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

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