移住交流サポートセンターを活用し人と人をつなぐ!宮城県白石市が移住交流アソシエイト募集

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「白石」と書いて「しろいし」と読む白石市は、宮城県南部にある人口約3万4千人の城下町。宮城県の自治体ではありますが、県都である仙台市と福島市のちょうど中間という立地にあるので、生活圏が両県にまたがっているのが特徴です。

この白石市が移住促進に向けて本格的に動き出し、現在、移住交流サポートセンターという拠点を整備中です。さらにそこで移住者と住民の橋渡しを行う「しろいし移住交流アソシエイト」を募集しています。白石市役所を訪ね、その背景や期待する点をうかがってきました。

人口増を目指す白石市。しろいし移住交流アソシエイトに期待することとは

白石城の「鬼小十郎まつり」

白石市中心部にある白石城は、1995年に国産材を使って復元されたもの。2011年の東日本大震災にも耐えた白石城は、今や同市のみならず宮城県南観光の要です。年間を通じて催し物があり、毎秋恒例の「鬼小十郎まつり」は勇壮な合戦シーンが再現される人気のイベント。2016年度は約7万人の観光客が訪れました。一方で住民の人口減は深刻で、白石市は2016年4月から 企業立地定住促進課を設け、これまで各部署に分散していた関連機能を集約し、ワンストップで移住定住促進に対応できるようにしました。

現在この課に所属するのは課長を含めて3人。個人の移住対応だけでなく、市内に企業誘致した会社の人材採用を側面支援するなど、仕事と移住を総合的にサポートしているため業務が多岐にわたっています。今回募集する移住交流アソシエイトにはどんなことを期待しているのか、募集背景とともにお話しいただきました。

企業立地定住促進課の榛澤浩司課長

▲榛澤浩司課長

課長「もともと白石市にとって人口増というのは重要課題。この課題にもっと明確に対応しようということで、現在の課ができました。移住してこられた方にも、これから考えている方にも対外的に分かりやすい窓口を、ソフト・ハード両面で設けることが必要と考えていて、来年度オープンに向けて移住交流サポートセンター(以下、センター)という拠点を整備中です。今年度(2017年度)中に、移住交流アソシエイトとは別で専任スタッフをひとり配置することが決まっています。」

専任スタッフには、宮城県出身で、家族で白石市に移住してきた女性が決定しています。沖縄でゲストハウス運営の経験もあるそうで、移住交流アソシエイトはこの女性と一緒に活動することになります。現時点ではどんな業務があるのでしょうか。

課長「大きくは4つあります。センターの運営、移住希望者向けのお試し住宅の管理、移住体験ツアーの企画、そして情報発信です。センターとお試し住宅は同じ敷地内にあるので、移住希望者と地域住民両方のコミュニケーションの場として活用してほしいと思います。」

企業立地定住促進課の佐藤純哉課長補佐

▲佐藤純哉課長補佐

課長補佐「情報発信という点では、都内で開催される移住フェアで白石市をPRしてもらうこともお願いしたいです。私たちも何度か参加していますが、知名度の低さを感じています。“しろいし”なのか“しらいし”なのか、読み方からして迷われます。それに役所の我々だけですと、窓口が男性だけでとっつきにくい印象もあるかもしれません。先に着任する女性スタッフと一緒に、柔らかい雰囲気で対応にあたってもらえるといいですね。」

企業立地定住促進課の佐藤広崇さん

▲佐藤広崇さん

佐藤さん「PR活動の柱はネットが中心になると思います。 年度内にセンターの取り組みを紹介する専用のウェブサイトを立ち上げますし、SNSのアカウントも開設しているところなので、これらのツールを使いこなして、まめに情報を更新してもらいたいです。」

活動拠点となる移住交流サポートセンターについて

企業立地定住促進課の3人

センターとお試し住宅は市役所から徒歩数分の場所にある店舗兼民家を改装して使います。2018年4月オープンに向けて急ピッチで改修が進んでいますが、ここを使うことになった理由をうかがいました。

課長「2017年の初めに物件の所有者の方から、市で使ってほしいという申し出があったのがきっかけです。地域の将来を考えていらして、町を賑やかにしてくれるような公共事業のために、というご希望でした。役所からも近いですし、地方創生案件として移住・定住促進のための拠点に活用するのがよいのではないかということになりました。母屋をセンターとして、離れをお試し住宅として活用します。」

課長補佐「部屋数もありますので、センターとして移住者や移住希望者の対応にあたる窓口のほか、フリースペースやミーティングルームとして使うことができます。地域のコミュニケーションの場として、移住者だけでなく地域住民、高校生でも気軽に使ってもらえる空間にしたいです。市としてはそのためにあらゆる面でセンターの運営を支援していきます。」

佐藤さん「今はまだ何も始まっていない、興せていない、ゼロの状態です。センターの在り方も模索中です。ぜひ一緒につくりあげていきたいですね。」

白石市地域おこし協力隊募集専用ウェブサイトのトップ画像

▲白石市地域おこし協力隊募集専用ウェブサイト。トップ画像は移住交流サポートセンターとして改装される物件で撮影された

応募を検討している方へ。こんな私たちが待っています!

白石市の企業立地定住促進課の3人

最後に、応募を考えている方にそれぞれメッセージをいただきました。

佐藤さん「私は仙台市出身ですが、祖母が白石市在住だったので馴染みがあってこちらで就職しました。ここはスーパーやコンビニ、レンタルショップもあるので、車があれば普段の生活で困ることはないです。県内で一番便利なのは仙台市ですが、白石蔵王駅からなら新幹線で15分。同じ時間で福島にも行けますから、通勤通学で仙台や福島に通う人もいます。立地的に生活圏が宮城、福島にも広がり、出かける楽しみもいろいろあります。その点も白石のPR材料として、ご自身の暮らしぶりとともに情報発信してもらえたらと思います。」

課長補佐「私は白石市近郊の生まれですが、離乳食は白石のソウルフード『白石温麺(うーめん)』で育ちました(笑)。身近すぎて見えていない町の善し悪しがたくさんあると思いますが、四季折々で景色を変える白石城はお気に入りです。まずは白石市を選んで来ていただくあなた自身に、ここでの暮らしを楽しんでもらいたいと思っています。」

課長「私は白石生まれ、白石育ちです。ですから外からの視点には期待しています。移住者が地域にとけこむのに何が障壁となり、何を必要とするのか。白石を移住しやすい地域にしていきたいので、いいところだけでなく、悪いところもシビアに評価して、私たちに教えてほしいです。移住交流アソシエイトの仕事は時に人の人生を左右するので、少し負担になる部分も出てくるでしょう。しかし課としては『あなたにお任せします』というスタンスではなく同じ熱量で、あなたが動きやすいようにサポートしていくつもりです。」

白石市はその立地から、文化・経済面で宮城・福島両県にまたがるという点が印象的でした。この点は後日公開される先輩移住者インタビューでも明らかになりますが、地図上や数字だけでは分からない白石市の良さを垣間見た気がします。職員の皆さんは「移住先人気は西高東低で」と、白石市の知名度の低さを懸念していましたが、観光拠点となる白石城が健在であること、専任スタッフが既に配置されているということ、そして活動拠点が新設されることからも、可能性は様々あると思います。興味がわいたなら、2月に実施される説明会や現地ツアーに参加して、実は気さくな職員の皆さんに疑問・質問を投げかけてみてください。

(文 藤野里美/株式会社キミドリ)

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■白石市地域おこし協力隊募集特設サイト
http://shiroishi-city-project.com

取材先

宮城県白石市 企業立地定住促進課


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ココロココ編集部

ココロココ編集部cocolococo

ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。
目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。
東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

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