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2015年9月3日 ココロココ編集部

47都道府県の出身者が集結!―東京在住の出身者と地元を結ぶ“ネオ県人会”がアツい!―

8月24日(月)、「出身地Day 夏の交流会2015(TIP*S/中小機構&日本財団CANPAN・NPOフォーラム)」が東京都千代田区の「TIP*S/3×3Labo」で開催されました。

いま首都圏では、「出身地から遠く離れて暮らす中、地元のために何かしたい!」という熱い思いの人が、確実に増えています。その出身地では、市民や企業、NPO、行政が熱い思いと行動で、地域をよりよくしていこうという動きも活発になってきています。

『出身地である地元を応援したい!』『今は離れて暮らしているけど、小さい頃から慣れ親しんだ地域に恩返ししたい!』。そんな、熱い「出身者」のみなさんが集まって、同じ都道府県の人と熱く語る場として、2013年1月に始まったのが「出身地Day」。

今回は、そんな「出身地Day 夏の大交流会2015」の様子をレポートします!

今回の「出身地Day」は、何と初めて47都道府県の出身者が揃うという記念すべき回になりました。会場には、早くから全国各地の出身者が集い、熱気に溢れています。

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「出身地Day」を主催する日本財団CANPANプロジェクトの山田泰久さん。

「日本財団CANPANプロジェクトでは、ふだんNPO活動やソーシャルグッドな活動の支援を行っています。その中で首都圏に住みながら地方の地域活性化に取り組んでいる人や団体が少しずつ増えていると感じ、こういったムーブメントを後押ししたいと思い、2013年1月から始めたのが「出身地Day」です。とりあえず、自分の出身地のために何かしたいと思っている人を一堂に集めて、都道府県別にグループになってディスカッションしたら何か面白いことが生まれるのでは?という社会実験的なイベントとして始まりました。その中で、20,30代の若い人達が中心となってSNSでつながって地元のために東京で何かしよう!というネオ県人会の存在を発見し、新しい形のNPO活動の一種でもあると考え、現在のようなイベントになっています。」

と、開会に先立ち、「出身地Day」という新しいテーマ・コンセプトを持つイベントの主旨や想いについてお話しいただきました。



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早速、ネオ県人会の皆さんによるプレゼンテーションです!

最初のプレゼンテーションは、「ツナグ茨城(若手茨城人交流会)」の米川充さんが登壇。「ツナグ茨城」の活動をユーモア溢れる内容でお話しいただきました。

ツナグ茨城(若手茨城人交流会):https://www.facebook.com/tsunagu.ibaraki



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続いてのプレゼンテーションは、「鳥取ファンを増やす会@東京」の高見道人さん。鳥取県出身じゃない人も一緒に鳥取のことを盛り上げようとする活動はとても素適でした!

気軽にfacebookのグループページに入れるようです。

鳥取ファンを増やす会@東京:https://www.facebook.com/groups/1543018362580749/



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そして「同郷フェスティバル」の髙橋斉さん。石川県を東京から面白くするコミュニティーをコンセプトに、様々な企画を実施されています。北陸は、新幹線開通もあって盛り上がっていますね!

同郷フェスティバル:http://dokyo-festival.jimdo.com/



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ここからのプレゼンは九州のネオ県人会2団体。

まずは、「NPO法人大分人祭り」の伊藤彩子さん。温泉や豊かな食材に恵まれた大分県ならではの交流会や災害支援など幅広い活動をされています。

NPO法人大分人祭り:http://oitajin.org/



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最後のプレゼンテーションは「在京若手長崎県人会 しんかめ」の大瀬良亮さん。在京長崎県人を全員観光大使にすべく、様々な情報提供やイベントを企画されています。

大瀬さんからは、「県民性ではなく、“藩民性”で考えるべき。長崎県にはかつて6つの藩があり、それぞれの地域で全く文化が異なる。県内の多様性を模索するために、“藩民性”で考えることが大事なんじゃないか」という、とても新しい視点でのお話しもありました。

在京若手長崎県人会 しんかめ:http://shinkamenagasaki.wix.com/about



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この日は何と!スペシャルゲストとして、石破茂地方創生担当大臣(鳥取県出身)もイベントに参加され、「地方創生への想い」としてお話しをいただきました。

鳥取県民の一人としての想いや全国各地の事例から、ネオ県人会のような新しい動きに対する期待も含め、20分間のスピーチをいただきました。

「“志を果たして、いつの日か帰らん”から“志を果たしに、今すぐ帰ろう”」にしていこう、というお話しが印象的でした。

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その後は「出身地カフェ」として、同じ出身県や地方の人同士での交流や、テーマごとに分かれた「全国カフェ」で200名以上の参加者が交流。



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やはり、同じ出身県や地方出身だと話も盛り上がります。



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世代を越えた交流もあちこちで見られました。



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日本財団CANPANプロジェクトの山田さんは、

「今回は、初めて47都道府県すべての出身者が集まった記念すべき回になりました。また、定員をはるかに超えるお申し込みをいただき、参加申し込みを途中で締め切るような状況でした。あらためて、首都圏在住の出身者の熱い思いと、首都圏で働きながら身につけたスキルとネットワークを活かした活動のポテンシャルを感じることが出来るイベントになりました。さらに、国の地方創生の動きの中でも出身地Dayやネオ県人会の存在を知っていただき、石破大臣にスペシャルゲスト・トークとして講演をいただくなど、このムーブメントが今まさに注目されていると感じています。」

と、「出身地Day2015~夏の大交流会~」の感想を語られていました。

この日、お互いの地域や活動を学び、交流を深めた200名以上の出身者の皆さん。これからのネオ県人会の動きがとても楽しみになりました!



プレゼンテーションの内容含め「出身地Day2015」の開催報告は、日本財団CANPANブログにて詳しく紹介されています。

【開催報告】出身地Day 夏の交流会2015(TIP*S/中小機構&日本財団CANPAN・NPOフォーラム)
http://blog.canpan.info/cpforum/archive/363
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ココロココ編集部

ココロココ編集部ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。 目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。 東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

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 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

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