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2016年1月21日 及川結

地元はこんなにも面白い!地域の方にも愛される続ける「マスヤゲストハウス」の魅力

諏訪湖のほとり、下諏訪町にある「マスヤゲストハウス」。
女将を務めるのは、斉藤希生子さん。同じ諏訪地域である茅野市で生まれ育ち、2014年、ゲストハウス開業の夢を胸に諏訪に戻ってきました。

「ゲストはもちろん、地元の人にも愛される宿にしたい」と話す斉藤さん。
ゲストハウス開業のきっかけ、地元でゲストハウスを運営する理由を伺いました。

旅人同士の交流に感動

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斉藤希生子さん(通称:きょんちゃん)は、長野県茅野市の出身。高校卒業までを茅野市で過ごします。「もともと地元は大好きでした。でも高校生くらいになると都会に憧れを持ち始めて、地元って何もないなと感じていました。」高校卒業後は、東京農業大学に進学。国際協力、農業について学びつつ、国内外の様々な地域を旅するようになります。初めてゲストハウスに泊まったのは、一人旅で海外を回っていたとき。 「ゲストハウスで出会った他のゲストと仲良くなって、次の日は一緒に行動したりして。宿を介して旅人同士の交流が生まれることに、とても感動したんです。」

masuya_▲地元住民と宿泊客で集合写真。

思い立ったら即行動。東京の人気ゲストハウスで修行

自分もゲストハウスをやりたい!そう思った矢先に、株式会社Backpackers’ Japanがゲストハウス2号店のオープニングスタッフを募集していることを知ります。「思い立ったら即行動」。旅先にも関わらず応募し、インドからスカイプで面接をしたそうです。帰国後、Nui. HOSTEL & BAR LOUNGEのオープニングスタッフとして働き始め、その後姉妹店のゲストハウスtoco.でゲストハウスの運営を学びます。

masuya_▲ドミトリールーム。ベッドは手作り!内側に貴重品を入れる戸棚も付いています。

masuya_▲3名まで泊まれる和室。ファミリーでもゲストハウスを楽しめます。

masuya_▲ダブルルーム。テラスが付いており、1階のラウンジを見下ろすことができます。

ゲストハウスをやりたい!から“地元で”ゲストハウスをやりたい!に

「ゲストハウスで修行を始めた当時は、自分が開業する地域は決まっていませんでした。地元でやろうとは全然思っていなくて、沖縄がいいかな、なんて考えていました。」 その後、様々なゲストハウスに泊まるために日本全国の地域を訪れているうちに、地元である諏訪地域の魅力を再発見していきます。 「宿のオーナーさんがその地域のおすすめ情報を教えてくれたり、素敵な人を紹介してくれたり。ゲストハウスを通して日本の地域の面白さを知り、だんだん地元にも目を向けるようになったんです。改めて地元を見回してみたら、こんなにも面白い場所だったのか!と衝撃を受けました。」

masuya_▲諏訪大社秋宮

masuya_▲歴史ある下諏訪の温泉街

旅人はもちろん、地元の人にも喜んでもらえる宿を作るという決心を固めた斉藤さん。2014年、ゲストハウス開業の夢を胸にUターンします。駅から歩いて観光でき、温泉も豊富な下諏訪町で物件を探し始め、出会ったのは築100年以上の元旅館。オーナーさんが「地域のために使って欲しい」という想いのもとで貸してくれました。3ヶ月で改築を行い、2014年8月、マスヤゲストハウスとしてオープンしました。

masuya_▲photo by shiho furumaya

改築期間からのスタッフの壮行会。自身もゲストハウスを開業すべく旅立ちました。

旅人と地元民が交わる場所

「きょんちゃーん、たこ焼きパーティーしよう!食材買ってきたよー!」「いいね!ありがとうございますー!」 平日の夜も、マスヤゲストハウスは賑やかです。この日は近所に住む常連ゲストが、突発的にたこ焼きパーティーを企画しました。マスヤゲストハウスのラウンジは、夜はバーとして宿泊客以外にも開かれています。何も知らずに来た新規のゲストもいつの間にか巻き込まれ、あっという間に仲良しに。たこ焼きを頬張りながら、話も弾みます。

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スーツ姿でやってきたのは、下諏訪町の議員さんや商工会議所の方々。いつも会議の後の飲み会でマスヤゲストハウスのバーを使っているそう。「マスヤができて本当に嬉しいと思ってるんだ。どうか、これからもマスヤを頼むね!」と何度も話してくれました。斉藤さんを娘のように思っている、とも。

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旅人同士の交流が生まれる場にしたい、地域の人にも喜んでもらえる場にしたい、という斉藤さんの想いが、ここに形になっています。マスヤゲストハウスの様子はホームページやfacebookから見ることができます。魅力的なイベントも多数行っているので、要チェックですよ!

取材先

マスヤゲストハウス

HP: http://masuya-gh.com
Facebook: https://www.facebook.com/suwaguesthouse

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及川結

及川結長野県出身。ライター。 10歳から東京。2014年に再び信州へ。 八ヶ岳の山麓で、のびのび・わくわくと人生を満喫しています。 八ヶ岳・諏訪界隈の面白いヒト・コトを紹介していきます。

人と風土の
物語を編む

 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

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