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2016年3月25日 ココロココ編集部

あなたの地元の“ネオ県人会”を知っていますか?~「出身地DAY2016」から見る出身地コミュニティーの今~

1月11日(祝・月)に東京都千代田区の「TIP*S/3×3Labo」で、『出身地である地元を応援したい!』 『今は離れて暮らしているけど小さい頃から慣れ親しんだ地域に恩返ししたい!』そんな熱い「出身者」のみなさんが集まって同じ都道府県の人と熱く語る場「出身地Day」を開催されました。

全国で様々な活動されている方のお話を聴いたり、出身地やテーマごと分かれディスカッションをして、全国の出身地のために何かしたい人たちと東京から出身地のことを一緒に考える機会となりました。

オープニングセッション

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最初にこのイベントの主催者のTIP*S(中小企業基盤整備機構) 岡田恵実さん(東京都出身)より、開催の挨拶から始まりました。

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続いて日本財団CANPANプロジェクト山田泰久さん(群馬県出身)より、出身地Dayの軌跡やイベントの楽しみ方を説明してもらいました。

 

地方創生の取り組み~お金の循環~「ふるさと投資」など

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内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局の伊藤明子さん(島根県出身)からは、政府としての地方創生の取り組みについての説明がありました。

人口減少、東京一極集中、地域経済などの課題を、地方経済の分析システムなどの情報支援の矢、地方創生リーダー育成や普及の人的支援の矢、地方財政の見直しなど財政支援の矢という地方創生版の三本の矢から支援をしていくことをお話されました。

 

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続いては、クラウド・ファンディングによる取り組みについて、地域 × クラウドファンディング FAAVOから八木輝義さん(愛媛県出身)。

『地域の「らしさ」を誰もが楽しめる社会をつくる』 このコンセプトを元に展開するFAAVO(ファーボ)は、地域を盛り上げるプロジェクトに特化したクラウドファンディングネットワークです。

クラウドファンディングは、様々な取り組みやアイデアをサイト上で発表することで、その取り組みに共感した全国各地の人々から広く支援金を募ることができるサービスです。FAAVOは全国各地の地域に根ざした団体と提携し、各地での地域PR活動やプロジェクト達成の取り組みを広げています。

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みんなでつくる財団おかやま石田篤史さん(岡山県出身)は、コミュニティ財団による取り組みについてお話されました。

みんなでつくる財団おかやま、通称「みんつく」は、100人の若者の呼びかけにより530名以上の方からの寄付4,133千円をもとに設立しました。「自分の地域のことをなんとかしたい!」そんな思いを持った人たちのヒト・モノ・お金・情報をつないで、「思いをカタチにする」市民コミュニティ財団です。(平成24年9月設立 平成26年8月公益認定)

地域課題を発見し発信するSHARE会議、「+1セミナー」と称し、一歩踏み出すステージをつくることを目的としたセミナーや、実際に活動する日を毎月定期的に開催しているそうです。 明確な意思を持って、地域資源の利用を可能としてきた「みんなでつくる財団おかやま」。 地域の情報を持ち、地域の人と団体と繋がることで地元に根ざした団体となっているようです。

 

ネオ県人会によるプレゼンテーション

ここからは、各県のネオ県人会のプレゼンテーションをご紹介します!
ネオ県人会とは20,30代が中心となってSNSを活用しながら結成した、新しい形の県人会のこと。様々な活動や成り立ち、組織形態があります。 今回のイベントでは5つの県人会と県人会の中のコミュニティとして2つの団体からプレゼンがありました。

hanamakirepo▲在京青森わげもの会 工藤駿さん(青森県出身)

津軽弁で「若者」を意味する「わげもの」を団体名として、29歳以下限定の青森県出身者のコミュニティとして結成。在京と付いていますが、青森好きなら居住地出身地は関係ないそうです。

普段は青森関係のイベント情報の発信、青森関係の飲食店での交流会、青森関係の団体のお手伝いなどの活動をしています。活動を通して人・情報などのネットワークの広がりや、地元の魅力再発見があったと工藤さんは話します。今後の活動としては、青森のカタログギフト完成などの取り組みをしていくそうです。

hanamakirepo▲岩手×東京会議 高橋和氣さん(岩手県出身)

岩手県盛岡市出身で都内の会社に勤務する高橋さん。東日本大震災のボランティアをきっかけに被災地域だけはなく岩手全域の活動に取り組まれ、2014年より岩手×東京会議の活動を開始しました。

隔週ペースでのミニ交流会や岩手県のイベントの企画協力をされています。活動を通じて、移住定住の促進、観光を通じて岩手のファンになったり、物産販売などの取り組みで、首都圏で岩手と関わる人を増やしていきたいとお話されました。

hanamakirepo▲フェイスブック新潟県人会 南雲克雅さん(新潟県出身)

「新潟発、世界へ。」を合言葉に、SNSにおける全世界の新潟県人が、縁・援・円・宴(4えん=支援)をつむぐ「ハブ」となることを目指すコミュニティです。グループページ参加数は現在10,200名。フェイスブックページは全世界在住の新潟県人が閲覧しています。

新潟と言えば、米・酒・雪…?
既に知っている情報では無くて、新潟県人も知らないコアな情報を発信しているとのこと。今年は、行政とも連携し、首都圏在住の20・30代新潟県出身者のUターン促進のための活動を、本格的に始動するそうです。

hanamakirepo▲北陸三県共創ネットワークonefit 黒川照太さん(福井県出身)

「onefit」は「ひとつの共同体(one)としての福井(f)・石川(i)・富山(t)」から付けられた団体名称。onefit(ワンフィット)は、福井・石川・富山に関わる人たちが、メンバー自身も新しい発見を楽しみながら、北陸三県や自分たちの未来を共に創りあげていくことを目的に結成されたグループです。

移住や地域活性化を目的とするのではなく、等身大の自分でふるさとと向き合い楽しみたい人を中心にワークショップや交流会を開催しています。

hanamakirepo▲東京在住滋賀県人会 中山郁英さん(滋賀県出身)

主に関東圏に住む滋賀県出身者や滋賀県に所縁のある人が集まる会です。特に組織として運営をしているわけではなく、やりたいことのある個人が自発的にプロジェクトを立上げ、活動を行っています。

これまでに、Facebookページの運営や、起業体験イベント「スタートアップウィークエンド滋賀」の実施、「Connect Shiga/Tokyo(コネクト・シガ・トーキョー)」という若手が集まる場の企画、東京で行われた滋賀のイベント「しがと。」の開催協力などを行ってきました。今後は他の組織とのコラボレーションや、何か少しでも経済的な循環のあることを計画しているそうです。

 

県人会の中での若者コミュニティ

hanamakirepo▲静岡県人会 芦澤洋介さん(静岡県出身)

明治時代の創立から120周年を迎えた2014年5月、静岡県人会は「一般社団法人静岡県人会」として、新たなる歴史を刻み始めました。

総会・懇親会、異業種交流、バーベキュー、各種愛好会などで、親しく交流を深め、静岡県人の精神を共有し、親睦を深め、郷里靜岡の発展に協力していくことを目指します。 若手メンバー中心にホームページや会報の刷新に取り組み、若手会員を対象としたバーベキューや講演会などを開催しているそうです。

hanamakirepo▲東京奈良県人会 若手の会 藤本和大さん(奈良県出身)

東京奈良県人会は、明治26年10月に、山田三良先生(後の日本学士院院長)の主唱によって発足しました。以来盛衰を繰り返し、幾多の困難な時代を経て、平成25年に創立120周年を迎えました。しかし、近年、会員の高齢化にともない、参加者が減少傾向にあったそうです。

そこで、若手会員有志の発案で平成25年9月に奈良県PRイベント『奈良フェスタ in 上野公園』を東京・上野公園で開催しました。このイベントがきっかけで以降、2~3ヶ月毎に東京・日本橋の奈良県アンテナショップ「奈良まほろば館」で柿の葉寿司や三輪そうめん食べ比べや大和郡山の金魚など奈良県の歴史文化を学びながら交流を深めているそうです。

 

出身地カフェ 同じ出身地同士で集まってディスカッション

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出身地カフェでは、東京における出身都道府県のイメージや東京でもっとアピールしたいことなどをテーマにフリーディスカッションをしました。

ワークシートには:もっとみんなに知ってほしい〇〇県(都・道・府)のココ!をテーマに記入。 出身だからこそアピールできるポイントがどんどん出てきて、盛り上がりました!

 

全国カフェ テーマ別にディスカッション

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全国カフェでは、企業、移住、地元のPR方法などのテーマに分かれてのディスカッション。 すでに各地で活動している人から話題を提供してもらいながら、出身地や東京でどんなことができるか考えました。

 

地方創生、移住・定住、UIターンなど目にすることも多くなりました。 そんな中で、全国各地の出身者が集まり出身地への熱い想いを共有できるネオ県人会などの活動も生まれてきています。 全国の出身地のために何かしたい人たちと東京から出身地のことを一緒に考える良い機会となりました。

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ココロココ編集部

ココロココ編集部ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。 目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。 東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

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 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

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