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2013年11月19日 ココロココ編集部

あなたにとって移住とは?目的と場所を考える

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移住スタイル2 「住みたい場所」がある。 気持ちに素直に従った結果が「移住」

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一方、その逆で「ここに住みたい」というこだわりの場所が心に決まっているパターンもある。「旅行で訪れた石垣島が忘れられない」「最高の波がくる高知の海岸で暮らしたい」といった「土地に一目惚れ」してしまった移住のパターン。 何ものにも変え難い場所と出会ってしまったから、そこで暮らすためなら住まいや仕事を変えてもいい、という考え方。中には、旅行で訪れた場所が忘れられないほど大好きになり、仕事もないけれど飛び込んで行くように移住した、という人もいる(無計画すぎる移住はあまりオススメできないのだが…)。

この移住スタイルの場合、そこに住めばすべてが解決する、ゴールということではないことには注意しておきたい。毎日を遊んで暮らせる人は少ないだろうから、生活のための仕事を持つことも必要になる。もしくは、住みたい場所と自分が結びつくような生き甲斐を見つける、ということも大切だろう。

住みたい場所の周囲で自分ができること(やりたいこと)や仕事のめどがはっきりしてきて、「場所」とクロスオーバーするようになった時が、移住を決断する時になるはずだ。

このスタイルの場合は1と違って、仕事をどうやってみつけるかが、移住実現へのハードルになってくるかもしれない。

実例コラム

CASE4 ずっと憧れていた信州の自然、リタイア後の健康維持も考えるとここしかなかった

長野県佐久市に移住したYさん(60代・妻と二人)とはリタイア後に第二の人生を過ごす場所として、信州の素晴らしい自然に恵まれた土地を選んだ。

忙しい仕事と慌ただしい都会での生活から卒業したあとは、大好きな山の景色を眺めながら暮らしたい、という憧れをずっともっていた。

信州はこれまでに登山や温泉旅行に何度も訪れた土地で、「将来住むならここ」と心に決めていたそう。あわせて、医療面も充実した「健康都市」であったこと、東京に住む子どもたちもアクセスが便利なことなど、いくつものメリットも加わって、定住の地が決まった。

CASE5 仕事はどこでもできるから、大好きなサーフィンを満喫するために移住

ブラックバス釣りのルアー職人として活躍していたKさん(40代・妻、子供1人)。 仕事のルアーづくりは場所にはこだわらずにできるので、趣味のサーフォンが満喫できる「海のそば、いい波がくる海岸」に住みたという夢を持っていた。

西日本を中心にいろいろな海を回って見つけたのが高知県の東洋町。海まで数分、近くにはルアーを試すことができる池もある絶好のロケーションを発見して移住を決めたそう。

海と山に囲まれてスローライフを満喫でき、仕事にも好循環を生む生活に大満足だという。

CASE6 友人のいる瀬戸内海の島暮らしが気に行って住宅も購入

転職と離婚という人生でも大きな転機がほぼ同時に訪れ、都会で暮らす必然性を感じなくなったSさん(30代・女性)。 生き方を変えたいと思い、海外生活も体験したがしっくりこずに日本へ帰国。瀬戸内海の島に移住した友人のことを思い出して相談に訪れた。何度か訪ねたこともあった島だが、ゆったりとした島の暮らしがそのときの気持ちにピッタリとはまったのか、すぐに「住みたい」と思ったそう。

ちょうど売りに出ていた古民家を見つけ、運命的な出会いを感じ思い切って購入。島の特産品を販売するショップをオープンさせるとともにカフェも併設し、地元の人たちともコミュニケーションを深めながら生活の基盤をつくっていった。 その後も、島の人たちにも助けられながら、次々とわき出てくるやりたいことを実現するプランを練っているそうだ。

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ココロココ編集部

ココロココ編集部ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。 目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。 東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

人と風土の
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 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

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