移住を成功させるためのポイントは、年齢(年代)によっても違っているはず。
これまでの社会経験や家族の有無といった自分を取り巻く環境が年代によっても違っているからだ。
ここでは年代別の注意点を考えてみよう。 これらのポイントを参考にして家族やパートナーともしっかりと話し合ってみてほしい。
20代の移住計画、 若いからこそ注意しておきたいポイントは?
20代であればまだ独身者が多いことだろう。移住にあたって相談をするとなると実家の家族、両親や兄弟ということになるだろうが、いきなり「オレ移住するよ」と切り出せば驚かれてしまうはず。どんな経緯で、何のために「移住」を考えているのか、自分の考えをきちんと伝えてあげることが大切になる。
■若さのもつ特権をいかして、チャレンジしてみよう
20代はまだまだ社会での経験も浅く、自分のやりたいこと探している最中、という人も多いだろう。自分らしい生き方を模索する中で、「移住」をひとつのきかっけとしてうまく生かしている人も増えている。
災害のボランティアで地方に行き、地元の人たちに触れ合うことで人生観が変わった、というケースも少なくない。若くて身軽に動くことができるという利点を目一杯生かして、チャレンジする、という気持ちがあればいいだろう。 その気持ちを家族や友人にもしっかりと伝えてあげよう。
■地元の人たちの懐に飛び込んでみる
田舎に暮らす人たち、特に高齢の人たちには都会からの若者との付き合い方がわからない、慣れていないという人もいる。生活スタイルや価値観も大きく違っているケースもあるはず。知らず知らずのうちに小さな壁ができてしまうこともあるだろう。
しかし、人生の先輩たち、地域の暮らしの先輩たちに学ぶ、という気持ちを忘れずに接していけば小さな壁はすぐに乗り越えられるはず。懐に飛び込んでいけば、しかりと受け止めてくれるだろうから心配せずに、トライしてみるといい。 ただし、「来てあげた」といったお仕着せがましい言動や態度には注意しておくこと。
■自分の気持ち、目的をアウトプットしておく
過疎が進む地域の人たちは若者に大きな期待を抱いているということを忘れずに行動することが大切。「都会からきた若い人は、いったい何をしたくてやりにきたのだろう」という思いと、「自分たちの仲間になってくれるのだろうか」、「一緒に町を、村を豊かにしていく仲間になって欲しい」「時代を担う人間になってくれるかもしれない」という期待もあるはず。そういう気持ちをしっかり受け止めて、自分だけが満足するような行動や自分勝手な発想には気をつけておこう。
「農業を学びにきました」「里山の生活が知りたくてきました」「町おこしを実現させたくてきました」などなど、自分の考えを最初にしっかりとアウトプットしておくといいだろう。