地産の素材を活かし、葛巻町ならではのスイーツによる新たな「味力」づくり

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岩手県葛巻町の人口は約6500人。若い世代の流出による人口減少が問題となっています。対策として町では 町民、民間企業、行政が一体となって、 観光産業を中心としたまちぐるみでの地域活性化を図る「くずまき型DMO」の取り組みを推進。「くずまきデスティネーションプロジェクトチーム」として「くずまき型DMO」の一翼を担う6名の地域おこし協力隊を募集します。

葛巻町には、ケーキ屋やカフェなど自家製の洋菓子を提供するお店がありません。乳製品や果物など高品質な町産の食材を活用したスイーツを開発し、将来的には洋菓子店やカフェを立ち上げようと取り組む「ふれあい宿舎グリーンテージ」。

今回、地域おこし協力隊として「スイーツプロデューサー/パティシエ」を募集します。

自然環境を活かした特産物

町の中心部は標高約400m。周囲は1000mを超える山々に囲まれていて、なだらかな高原が広がる緑豊かなまちです。稲作に向いていない自然環境でもある葛巻町。標高が高いため夏は冷涼で過ごしやすいですが、冬の寒さが厳しく、平坦な土地が少ないことが原因です。

一方で山間地であることを活かした葛巻町ならではの特産品もあります。125年以上の歴史を持つ町の基幹産業である酪農。乳牛が好む冷涼な気候の中、急な斜面を要する山間地で育てられた丈夫で健康な牛から、良質な牛乳が生産されています。

岩手県は山ぶどうの生産量が日本一。山ぶどうも葛巻町の特産品として知られています。寒さに強いため、葛巻町でも古くから自生していました。種が大きく、果実が少ない山ぶどう。採れる果汁は少量のためとても貴重とされてきました。酸味が強い赤紫色の果汁は、疲労回復を助けるといわれるリンゴ酸等の有機酸を含みます。栄養素が豊富なことから岩手県の県北地方では産前産後の女性へのお土産に重宝されていました。

また、夏いちごも葛巻町の気候を活かした食材のひとつ。一般的に、いちごは冬から春の低温な時期に収穫される、冷涼な気候を好む果実です。葛巻町は夏でも涼しいことから、少量ながら栽培されています。

山ぶどうは「くずまきワイン」にも使用されています▲山ぶどうは「くずまきワイン」にも使用されています

 

葛巻ならではのスイーツを食べられるお店を

しかし、乳製品や果物などスイーツに向いている食材が多くある一方で、食材を活かした自家製の洋菓子を提供するケーキ屋やカフェなどがなく、若い世代の人達がまちの魅力を感じづらくなっているといいます。

「葛巻町にはケーキ屋がありません。誕生日、クリスマスなどでケーキを買う時は町外に出ないといけないんです。また、カフェなどスイーツを気軽に食べられるお店がないことから、若い人たちが集まる場所がありません。お茶をしながら話をするにも盛岡など町外に出てしまう人が多いです」とまちの現状を話すのは、「ふれあい宿舎グリーンテージ」の荒谷重さん。

「ふれあい宿舎グリーンテージ」の常務取締役を務める荒谷さん▲「ふれあい宿舎グリーンテージ」の常務取締役を務める荒谷さん

「ふれあい宿舎グリーンテージ」は、酪農をイメージした北欧風の宿泊施設。総合運動公園が隣接されていることからスポーツなどの合宿も行われます。宿舎内には町産の食材を中心とした料理を提供するレストランやラウンジ、宴会などに使用されるスペースなど施設も充実。町内外を問わず、多くの方に利用されています。グリーンテージではこれまで定期的にスイーツバイキングなどの企画を実施してきました。

「スイーツバイキングなどの企画を行うと、若い世代の方たちが多く集まってくれました。ケーキなどの洋菓子がまちの人達に求められていることがよくわかったきっかけです」と荒谷さん。参加者の多くは20代、30代の女性。普段は利用の少ない年齢層だといいます。

これからはその若い女性世代の求めるものに応えていきたいと荒谷さんは話します。「まちの人達からの需要もあるため、これからはグリーンテージとして若い世代の人達が集まれるような洋菓子を作りたいと思っています。ただ現在の厨房スタッフは和食担当、洋食担当のみでパティシエがいません。本格的な洋菓子を作ることができる人材がいないんです。」

こういった課題を解決するため、スイーツの開発・販売を行い、これまでまちになかったケーキ屋やカフェなどの立ち上げを目指す「スイーツプロデューサー/パティシエ」を募集します。

グリーンテージでは和食担当2名、洋食担当1名が従事しています。写真は洋食担当スタッフによる調理の様子▲グリーンテージでは和食担当2名、洋食担当1名が従事しています。写真は洋食担当スタッフによる調理の様子

 

グリーンテージ唯一のスイーツ担当として

「葛巻町には乳製品や果物などスイーツに向いた食材が多くあります。地域の素材を活かしたスイーツの開発を行っていただきたいです」と荒谷さん。

具体的な活動内容として「1年目には町内の食材の把握、発掘を中心に行っていただきます。スイーツに使用する食材を農家の方たちを通して見つけ、どんどん試作してほしいです。葛巻町の農家が扱う品種は少ないので自ら、必要な素材を求めることも必要になってくると思います。2年目からは、町産の素材を活用した商品の製品化、販売を。3年目は任期終了後の新規店舗の立ち上げにむけての準備期間として過ごしていただきたいです。お店の立ち上げ以外にも、グリーンテージの厨房スタッフとして日常業務にも携わっていただきます」と話します。

葛巻町内の乳製品や果物製品。地域素材を活かしたスイーツの開発が求められます▲葛巻町内の乳製品や果物製品。地域素材を活かしたスイーツの開発が求められます

任期終了後、洋菓子店やカフェなどを町内に出店することを目標に活動してほしいと荒谷さんは話します。

求める人物像については「洋菓子を製造する技術が必須です。今まで製造の経験がある方を求めています。厨房スタッフや農家の方々との交流を多くもってほしいので、コミュニケーション能力に長けているとうれしいです。自分でお店を開きたいと意欲を持っている方が向いているかなと思います」と荒谷さん。

「スイーツプロデューサー/パティシエ」には、グリーンテージでの唯一のスイーツ担当として即戦力で活躍できる人材を必要としています。 新たなスイーツの開発、洋菓子店・カフェなどの出店に興味のある方は、下記募集要項の「スイーツプロデューサー/パティシエ」をご覧ください。

ふれあい宿舎グリーンテージ

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取材先

ふれあい宿舎グリーンテージ

住所:岩手県岩手郡葛巻町葛巻5-170-2

http://greentage.com/


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