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まちで唯一の高校、県立葛巻高校が目指すカタチ。町の未来を担う人材育成。

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岩手県葛巻町の人口は約6500人。若い世代の流出による人口減少が問題となっています。対策として町では​ 町民、民間企業、行政が一体となって、​観光産業を中心としたまちぐるみでの地域活性化を図る「くずまき型DMO」の取り組みを推進。「くずまきデスティネーションプロジェクトチーム」として「くずまき型DMO」の一翼を担う6名の地域おこし協力隊を募集します。

岩手県立葛巻高等学校(以下、葛巻高校)は葛巻町唯一の高校。中高一貫教育や「山村留学」など葛巻高校ならではの取り組みが行われています。一方で平成28年に岩手県から、現在の2学級を1学級へ削減する計画が示されました。これまでの指導の質を確保するためにも生徒数の増加に向けた活動が必要とされています。

今回は、葛巻高校の情報発信と魅力づくりに加えて、まちづくりの担い手を育成する「葛巻高校魅力化コーディネーター」に求められる役割を葛巻町教育委員会の職員にお聞きしました。

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特色豊かな町内唯一の高校

葛巻町には小学校5校、中学校3校がある中、高校は葛巻高校のみ。現在の全校生徒数は約140名。そのうち町内中学校からの進学者が全体の約7割を占めています。

町内中学校からの進学者が多い理由のひとつには、町内3中学校との「葛巻地域連携型中高一貫教育」があります。​中学から高校へのスムーズな移行を行うため、中高6年間を通じた継続的指導を実施。授業交流や部活動交流を行い、地域に根ざした教育で生徒の育成を図っています。

様々な特色がある中でも、葛巻高校一番の特徴は「山村留学」。現在は全学年で6名の留学生が在籍しています。平成27年度から開始され、今年度で3年目となりました。

くずまき高原牧場の宿泊施設「くずまき交流館プラトー」を学生寮とする留学生。学校での授業や部活動以外の時間を牧場で過ごしています。牧場内で過ごす時間は、牛の世話やくずまき高原牧場が行うイベントの手伝いなどを実践。葛巻町ならではの自然・酪農を体験しています。

葛巻高校の生徒たち▲1年生3名、2年生2名、3年生1名。全国各地から6名の留学生が在籍しています

 

生徒数の減少による、学級数削減

他にも町の第3セクター「くずまきワイン(くずまき高原食品加工株式会社)」が主催するドイツ研修への参加など、独自の取り組みが多い葛巻高校。そんな中、平成28年3月に岩手県教育委員会から「新たな県立高等学校再編計画」が示されました。これまで2学級80名定員であった葛巻高校の学級数。今後、入学者の状況により、1学級40名定員に削減することが検討されています。

学級数を削減することになれば、これまで進学希望者と就職希望者とで学級を分けて行ってきた指導を継続させることが困難に。指導の質を維持することが難しくなり、その影響から町外の高校へ進学する生徒の増加が懸念されています。

葛巻高校ドイツ研修の様子▲ドイツ研修の様子。約10日間、現地の学校体験やワイン醸造所などの施設見学といった研修が行われます

葛巻町教育委員会の大川原洋一さんは、2学級を維持するためにも、今年度(平成29年度)1年間の活動が重要だと話します。

「学級数を削減する計画は平成30年度より開始される予定です。来年度の入学生徒数が、1学級定員の40名を超えることで2学級を維持できる可能性が高くなってきます。そのため、来年度の入学生徒数が増えるような今年度1年間の活動が重要です」

さらに、大川原さんは続けます。「これまで通りの活動では入学生の増加は難しいと感じています。生徒数増加に向けた効果的な取り組みを行うために、新たな人材が必要です」

葛巻町教育委員会では、このような理由で葛巻高校の魅力向上と情報発信を行う「葛巻高校魅力化コーディネーター」を募集することにしました。

葛巻町教育委員会の大川原洋一さん▲葛巻高校魅力化コーディネーターに求める役割について話す、大川原さん

 

葛巻高校の情報発信とまちづくりの担い手育成

葛巻高校魅力化コーディネーターに求められる役割について大川原さんは、「葛巻高校の情報発信と新たな魅力づくりを行っていただきます。特に葛巻高校の特色である『山村留学』のプロモーションをしていただきたいです。県外に出向いて説明をする機会を作るなど留学生を増加させるPR活動をしてほしいですね。山村留学のプログラムを新たに企画することも有効です」と話します。

葛巻高校の魅力を県外に発信することで、山村留学生の増加を図ります。また、「高校を卒業し、進学や就職後も葛巻に戻って来たいという生徒を増やしていきたいです。そのために高校生自らが地域と学校に魅力を感じる機会を作ることができればと思っています。地域について理解を深める課外授業などもコーディネートしていただきたいです」とのこと。

地域の方々との交流などを行う教育プログラムを実施し、町と学校の魅力を高校生自らが発信していく環境づくりも求められています。

「Uターンをするにも町内では雇用を確保することが難しい状況です。受け皿がないため、起業するなど自ら方法を作らなければなりません」と大川原さん。「くずまき型DMO検討部会」の「若者・高校生検討部会」には、葛巻高校の生徒7名が参加。葛巻高校魅力化コーディネーターには「若者・高校生検討部会」と連携しながら地域や起業について学ぶワークショップを企画し、まちづくりの担い手育成を行う活動も期待されています。

さらに、「町では、今年度から教育の質を上げるために町営塾を設立する計画もしています。葛巻高校と連携しながら町内の教育環境を充実させるための事業にも積極的に関わっていただきたいです」と大川原さんは、町と高校を繋ぐコーディネーターとしての役割も担ってほしいと話します。

若者・高校生検討部会の様子▲若者・高校生検討部会の様子。葛巻高校の生徒7名が参加しています

求める人物像について大川原さんは、「分け隔てなく人と接することができる、コミュニケーション能力に自信のある方に来ていただきたいです。高校生向けの企画を実施するに当たって、町民の方々と協力をしていく必要があります。企画力に加えて調整能力に長けている方だとよりいいですね。人材育成や教育に関心を持っていて、『葛巻高校を存続させたい』と熱意を持って活動できる方を求めています」と話します。

地域の将来を担う人材育成に関心がある方、葛巻高校の魅力向上に興味のある方は下記募集要項の『葛巻高校魅力化コーディネーター』をご覧ください。

葛巻高校の外観

 

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