10:30 大迫地区 住宅事情を知る
雲ひとつない快晴。絶好のフィールドワーク日和になりました!
まず最初に、地域再生プロデューサーの東大史さんからご挨拶いただきました。「今日フィールドワークで感じたインスプレーションや実感は、皆さんの花巻市の第一印象です。その第一印象は、今後の地域おこし活動においてとても役立ちます。その感覚を大切にしてください。」
一行が向かったのは花巻市大迫地区。ここは、町の中心に川が流れ、周りは山に囲まれた地域です。実際に協力隊として暮らすことになった時に、一番気になるのが住居のことですよね。まずは、実際に協力隊になった場合に暮らす住居を見学しました。
入居するのは公営住宅。現役の地域おこし協力隊員も住んでいます。
家賃は2LDK平屋で2万円弱。半分は市から住宅補助も出るので実際は1万円ちょっとと、都市部では考えられない家賃です!
10:45 大迫地区 森林組合を見学
今回初めて「森林支援員」として協力隊を募集します。森林支援員の職場となるのが、大迫森林組合です。広い敷地の中には、数メートルの丸太が整然と積まれていたり、山から切り出した木を材にするための大型機械がいくつもありました。
「林業の仕事は、木を守り育て、材にして流通させること。ですが、協力隊の方には、『山』をキーワードとしたコミュニティを作っていただきたいと考えています。」と花巻市森林組合大迫事業センター長の高橋純一さん。
11:45 イーハトーブピクニック
待ちにまったランチタイム!映画『海街diary』のロケにも使用された権現山から大迫の町を眺めつつ、花巻市特産「白金豚」を使ったおしゃれなランチセットを美味しくいただきました。
13:20 東和地区 リンゴ農家の見学
なだらかな斜面に、白い花をつけた木々が並ぶ景色が見られる東和地区。果物作りが盛んなこの地域では、リンゴ農家の平野さんを訪ねました。
「東和では、高齢化で果樹園を辞める人が増えています。稲作と違い、1年果樹の木の世話をしないと、きちんと収穫できるようになるまで、2~3年かかってしまいます。協力隊の方には東和の果樹園を守るために、継続できる仕組みづくりを作っていただきたいと思います。」
新規就農や、高齢の生産者さんを支える仕組み、または収穫の時など忙しい時だけでも、助っ人が来てくれる仕組みづくりを協力隊に期待されています。
14:30 花巻地区 アスパラ農家の見学
東和地区とは景色も変わり、花巻地区に入ると、住宅が増えてきました。
この場所でアスパラガスを栽培されている照井さんは「花巻地区の農家は稲作と畑の両方をやっていますが、野菜の販路開拓やお土産品として商品開発に力を入れていきたいです。農業に全く興味を持っていない人にこそ来ていただきたいです。」とのこと。
農業以外の視点を持っているからこそ、気付くことが違って、新しい発見をしてほしいとのお話でした。
15:20 花巻地区 “朝ごはんプロジェクト”を知る
本日最後の見学場所。花巻南温泉街にある「湯の杜ホテル志戸平」の若旦那・久保田龍介さん、「愛隣館」の若旦那・清水隆太郎さんから“朝ごはんプロジェクト”について教えていただきました。
「朝ごはんプロジェクトとは、その土地で採れた食材で作ったおかずを朝ごはんの一品として宿泊されているお客様にご提供すること。そうすることによって、お客様には地元の野菜の美味しさを知っていただくことができ、私たちは、お客様の声を農家さんに伝えることができます。しかし、まだまだその魅力は伝わりきっていません。私たちと一緒に、全国へ向けて花巻の魅力を伝えていただきたいと思います。」
16:00 振り返りワークショップ
この時間は、地域再生プロデューサーの東大史さんから「『地域おこし協力隊』情報収集における注意点」についてお話いただき、充実した質疑応答の時間となりました。
花巻市現地フィールドワークを終えて
天気にも恵まれ、花巻市で行われたフィールドワーク。ある参加者さんは、「今日は話では分からなかったニュアンスや活動する環境について自分の身をもって体感することができました!今日は来て良かったです!」とお話されていました。
いよいよ、イーハトーブ地域おこしプロジェクトチーム(地域おこし協力隊)」の募集締切が、残りあと10日を切りました。何かを変えたいと思っている方、花巻の活動に興味がある方はぜひ、応募を検討してみてください。締切は5月27日(金)必着です!