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2016年9月15日 ココロココ編集部

ニア東京で働くことを考える1日に。『半島の先っちょに、ためしに「出社」してみる ~with南房総市~』 イベントレポート

2016年9月3日、千葉県南房総市で『房総半島の先っちょに、ためしに「出社」してみる ~「半島の先っちょで、移住をさけぶ」with南房総市~』という南房総の先っちょで「働いて遊ぶ」をリアルに試してみる1日イベントが開催されました!

二拠点ワーク、パラレルキャリア、地方での仕事。今、多くの人が自分なりのワークライフバランスを模索しています。新しい働き方、地方での仕事、「仕事」と「暮らし」との両立を考えるヒントになれば、と開催された本イベント。房総半島の先っちょを有する南房総市さんの全面ご協力のもと、南房総で新しい働き方のヒントを探します。

南房総市は、東京駅からバスで90分の距離にある「ニア東京」。往復5000円で通える房総半島だからこそ可能な様々な“働く”と“遊ぶ”をためしに実践 してみました!

南房総市シラハマ校舎に出社!

11:00 房総半島の先っちょ、南房総市シラハマ校舎に出社!

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東京から南房総市に出社してもらうことからスタートしました。高速バスや特急、自家用車で出社する人など、自分のスタイルに合わせた手段でシラハマ校舎に集合しました。

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集合後はシラハマ校舎サテライトオフィス入社式が執り行われ、最初に、南房総市役所商工課 中村課長補佐よりご挨拶をいただきました。「この団扇で言うと、南房総市はこの辺りです!穏やかな内房の海、荒々しい外房の海、そして豊かな里山があります。今日1日を 通して、南房総の良い所を体感していただけましたら嬉しいです。」と、皆さんに渡した房総半島の形をした団扇を使って、南房総の魅力を教えてくださいました!

 _DSC2983まずは働く場所を確認!シラハマ校舎の運営をされている多田朋和さんにご案内していただきました。築約60年のシラハマ校舎の建物は多田さんたちがリノベーションし、サテライトオフィス、宿泊施設などとして新しく生まれ変わらせました。

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小学校の趣を残しながら、どこかアメリカの80年代の雰囲気を彷彿させるカッコいい空間に参加者の皆さんの目は釘付け!シラハマ校舎の随所に多田さんのこだわりを感じました。

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11:30 全員参加の全体会議!

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まずは、移住自己紹介。南房総市内におばあちゃんの家があって毎年のように通っていたことが忘れられなくて移住したい人、実はもう、シラハマ校舎の近くに家は見つけていて、どんなコミュニティがあるのか探しに来た人、暮らすと働くの境界線をなくしていきたいけどモヤモヤしている人・・・絶妙にバランスのいい参加者が集まりまし た!

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全体会議と称して、「暮らすと働くの理想のバランスを妄想するワークショップ」。現在の一週間を「睡眠/家事/家族との時間/余暇/生活/勉強/地域活動/仕事」に分けて、現実と理想の円グラフにしていきます。「やばい、働きすぎだ…」「余暇をあと20時間増やすためには一体何を削れば いいのか…」などなど、理想と現実のギャップに悩む皆さん(笑)。理想と現実のライフスタイルバランスをみんなで考えた時間になりました!

 

12:30 営業!(という名のサボり時間)

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営業に出かけるフリをして、房総半島の先っちょ、野島崎灯台までランチに出かけました。この日のお昼は、房総半島にお住まいの「山のパン屋」さんの木村さんが作った、房総半島の食材を使ったおいしいお弁当でした。 半島の先っちょで食べるお弁当は格別。海の風と波の音が心地よく、とびっきり充実した営業まわりとなりました。

 

14:30 業務の時間

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長い営業(サボリ)の時間を終え、スッキリした顔で校舎に戻った面々。次は、実際に南房総で仕事をしてみます!メールを送る、書類を作るなど、いつもの環境とは違う場所で働いてみました。緑深い裏山を見ながらもよし、校庭の木の下でも良し! 「働いているのに自由!」を実感。

 

15:00 報告会議!

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さあ、お試し出社も、もう終盤。報告会議と称した最後のワークショップは、自分のライフプランを描いてみることで、暮らすと働くをリアルにイメージしてみます。自分の家族やペットも年をとり、その年にある「入学」や「定年退職」、「家の購入」などのライフイベントを記入していきます。さらに、収入と支出、各ライフイベントにかかる経費も書いていきます。自身の現在と予想未来の生活を数字でリアルに見える化すればするほど、参加者の皆さんは「あぁ、こうなるのか。」深く考え込んでいるようでした。

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ワークシートを書く上で1番難しいのは、「いつ転職して、いつ移住するのか?」を書くとき。「あ、親が元気なうちしか自由にできないんだ…」とか「あれ、子どもができたら二地域居住って難しくなる?」「子どもが生まれたら今の家には住めないからいっそのこと半島に…」など、みんな唸りながら感想を共有します。いつか移住してみたい。そのいつかは、いつなのでしょうか? 答えを出すことは難しいですね。自分の移住を阻むものは何なのか、何が叶ったら移住できるのか。リアルにライフプランを考えることで、イメージ化することができた1日になりました。

 

16:00  業務終了!

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1日お疲れさまでした! 1日の出社体験も終了。参加者の皆さんは、自身の理想とするライフスタイルを書いた紙とにらめっこしながら、次への一歩を考えはじめた方、もう一度、移住作戦の練り直しを検討する方など、新しい働き方のための気づきを得られたようです。退勤時には、島田副市長がサプライズ登場!最後は全員で 「はい!チーバ!」と記念撮影をしました。

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ふと、空を見上げると青空に虹がかかっていました!まるで都市部と房総半島の先っちょ、南房総市の架け橋がかかったかと思わせるようなベストなタイミング で参加者全員がびっくり!天気にも恵まれた1日出社体験となりました。

 

16:30 仕事の後はおいしいご飯で懇親会!

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場所をシラハマアパートメントに移し、懇親会スタート。このシラハマアパートメントもシラハマ校舎を案内してくださった多田さんが運営されているカフェ&ゲストハウス&賃貸で貸し出している建物です。

シラハマアパートメントについてはこちら!

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ゲストの中村龍太さん、多田朋和さん、そして、サプライズゲスト永森昌志さん(南房総市在住/HAPON新宿経営)に「働くと暮らす」について語っていただ いたり、南房総パエリア計画なる企画が話の中で生まれたりと、新たな取り組みも始まりそうな予感を感じさせるディープな時間となりました。

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19:00  帰宅

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 楽しい時間は風のように過ぎ去ってしまい、最終バスの時間となってしまいました。1日と短い時間でしたが、二拠点ワーク、地域での仕事など新しい働き方について体感、考える時間となりました。参加者の皆さんは、家に移住へのステップへのヒントをお土産に帰路につきました。

 

次回は、半島の先っちょによる最終現地企画!

次回は、「(仮)伊豆半島の付け根と横っちょで暮らしを考えてみる」を10月22日、23日に開催します。 詳細はまた後日!伊豆のディープな暮らしを見てみたい皆さん、お待たせしました!10月22日、23日はぜひ予定を空けておいてくださいね!

5月から始まった「半島の先っちょで、移住をさけぶ」。残りの企画もあと2回となってしまいました。半島のディープな一面をまだ見ていない皆さん、チャンスはあと2回です!くれぐれもお見逃しのないよう、お気を付けください!

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ココロココ編集部

ココロココ編集部ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。 目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。 東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

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 「風土」という言葉には、地形などの自然環境と、 文化・風習などの社会環境の両方が含まれます。 人々はその風土に根ざした生活を営み、 それぞれの地域に独自の文化や歴史を刻んでいます。

 過疎が進む中で、すべての風土を守り、 残していくことは不可能であり 時とともに消えていく風土もあるでしょう。 その一方で、外から移住してその土地に根付き、 風土を受け継ぎ、新しくつくっていく動きもあります。

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