長野名物のおやきをつくったり、夏野菜を収穫して販売したり。人生初の「体験づくし」の夏休み!美しい山々の緑と湖の青に彩られた信濃町で開催された真夏の親子向けツアーをレポートします!
今回のツアーは、夏休み特別編!リディラバツアーの参加者さんだけでなく、地元信濃町の親子にもご参加いただきました。地元のお母さんたちと名物のおやきをつくって仲良くなったり、夏野菜を収穫してマルシェで販売したり…とことん交流を楽しむツアーになりました。
1日目 おやきづくり&野菜マルシェを企画
まずは、地元のお母さんたちとのおやきづくり。信濃町のけいこさんとかずこさんから長野のおやつ「おやき」の作り方を教わります。4チームに分かれて「おやき」づくりスタート!
パンのように生地をこねて、中に具材をいれたら、焼き目をつけて蒸していきます。おやきの具となる野沢菜や餡子はお母さんたちの手作り!とっても優しい味です。
子ども同士もみくちゃになりながら作業。みんなで協力しあって手を動かす内に、今日初めて会ったお友達と自然と仲良くなっていました。
焼きあがったおやきを見てみると…… あれ?おやきじゃなくて小龍包?子どもたちがつくったおやきは、ちょっと形は不揃いでも、味は絶品!自分で作ると数倍おいしく感じます。
さて、お腹が満たされたところで…次はマルシェの準備です!広い体育館に移動して、明日の野菜の販売に向けてお店の名前やデザインを考えます。
■マルシェの企画&準備
座りこんで企画を考える前に、チームワークを高める遊びで体を動かします。今回遊びを教えてくださるのは、一般社団法人エデュケーション・コミュニティ代表の森田次郎さん。仕事の傍ら、東京都三鷹で週に1度、幼稚園の放課後に小学生を集めて「ふれあい教室」を開いています。
実は、1年前に開催したリディラバの信濃町ツアーの参加者で、以降すべてのツアーに参加してくださるほど、信濃町ツウ。今回は3兄弟のパパとして、そして、先生として関わっていただきました!
森田さんのアイデアで今回はブラインドサッカーを取り入れた遊びをやってみます。目隠しをして、自分のチームの声だけを頼りにコーンを取りに行くゲーム。
いつもとは違う、音だけの世界。みんな手を叩いて音を出したり、説明を工夫して仲間がコーンにたどり着くように頑張りました。
目が見えないだけでまっすぐ進むことさえ不安な気持ちになります。大人でも難しい遊びに、いつもの生活でどれほど視覚に頼っているか気が付きます。
休憩の後は、マルシェに向けてみんなでアイデアを出し合います。明日のマルシェで販売するのは、信濃町の農家さんの夏野菜。お店の名前と、テントとテーブル以外の飾りを考えます。
子どもを中心にアイデアを出し合います。「カラフルな旗を吊るしたい!」「貝殻やお魚も貼りたい!」「名前はどうする…?」
初めてのワークショップに戸惑いながらも、親御さんたちのサポートで何とか企画が固まりました。
発表の結果…!マルシェの名前は、野菜農家、賢一郎さんのイニシャルを使った「Kマルシェ」。そして、デザインは信濃町の野尻湖から発掘されたナウマンゾウをモチーフにすることに決定しました。
企画が決まったら、準備開始!野菜を入れる段ボールを切ったり、値札を作ったり…みんな一斉に作業に取りかかります。
デザイン案を元に野菜を入れる箱や、ナウマンゾウやお魚のオブジェを作成。フラッグづくりやカッターを使う作業では、お母さんお父さんも大活躍でした!
「明日もみんなでがんばるぞおおおおお!!」
■18:30 夕食&懇親会@LAMP
マルシェの準備で一日頭と体を使い果たした後は、信濃町にあるおしゃれなゲストハウス、LAMPで夕食&懇親会です!子どもたちは、「パジャマパーティーしよーーー!」とお友達とのお泊りにうきうき。大人は、子育て世代同士、しっぽりお酒という会になりました。
2日目 夏野菜収穫&マルシェ販売
■6:00 収穫体験
朝はいよいよ収穫!早朝6時に起床。眠い目をこすりながら長靴軍手を用意。信濃町の農家さんの畑で、きゅうり・トマト・なす・とうもろこし・じゃがいもを収穫します。
まずは、地域おこし協力隊として信濃町で活躍する新井さんにとうもろこしの収穫の仕方を教わりました!なかなか力が必要そうなとうもろこしですが、新井さんのアドバイス通りひねりながら押し下げると、子どもでも簡単にパキッと折れます。
今が旬のとうもろこし、みんなで協力して120本収穫しました!
なすはヘタの棘に注意しながら…パパと一緒に収穫です。
■7:30 ゲストハウスで朝ごはん
朝ごはんを食べたら、マルシェを開催する近くの湖まで歩いていきます。
■10:30 キッズマルシェ!
マルシェの準備開始!準備は、子どもたちを主体に。大人は子どもたちがやりたいことに知恵を出したり、力を貸すだけです。
テントの飾りつけが完成したら、子どもたちが収穫した野菜を並べていきます。どこに何を置くか、だれが何を準備するか。みんな子どもが考えて動きます。
ならび終えたら、いよいよ販売開始!はじめは売り込みに尻込みしていた子どもたち。お客さんの「おすすめはどれ?」という言葉に困って顔を見合わせます。
だんだん慣れてくると、いつの間にか「おすすめはプチトマトときゅうりです!」と元気いっぱいに答えていました。
たまたま通りがかっただけの大人の方も、そんなつもりはなかったのに子どもたちの「アッお客さん来た!!!」という声に負けて買ってくださることも。
さらに、地元の子どもたちは沿道で呼び込み!暑い中で一生懸命声をかけてくれました。子どもたちの無邪気な営業のおかげで、ほとんどの野菜が売れました。
■12:00 お昼ごはん! 最後は夏野菜カレー
最後は収穫した野菜を使った、夏野菜のカレーを皆で作って実食!子どもたちが頑張って切ったジャガイモは大きさバラバラで愛嬌たっぷり。バナナの葉っぱに乗せた本格カレーを食べながら信濃町のみなさんと最後の交流の時間を過ごしました。
お子さん2人と参加いただいたパパからの感想。
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地元のお婆ちゃんに教えてもらってお焼き作ったり、朝から名物爺さんの畑で野菜を収穫して、一から店を作って、市場を出して売ったり。湖や森で遊んだり。
子供達にはみんな初めて。
普段おままごとは良くやる娘も「初めて本物の野菜で、本物のお店開いた!」とか、最後は湖に飛び込んだり、色んな大人や年上の子達にいろいろ教えてもらったり。
マイペース息子はお兄さんお姉さんにずーっと甘えさせてもらって。地元の子供達にも構ってもらって、一緒になって大騒ぎ。
2人ともいい友達ができました。家族ぐるみで友達もできたし、また帰りたくなる町です。
最高の夏休み。皆さんありがとうございました!
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長野県信濃町で、人生初のおやきづくり。ゲストハウスでのお泊り。野菜の収穫と販売。
おもいっきり食べて、走って、飛んで、考えて、掘って、叫んで。
とことん充実した夏休みになったようです。