茨城県北の地域おこし協力隊が大集合!いばらきけんぽく座談会【後編】

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茨城県北地域で活躍する地域おこし協力隊を招いて座談会を開催!前編では、県北地域を選んだ理由や魅力、地域活動を行う上で大切に感じること等について熱く語っていただきました。
前編はこちら!

後編では、参加メンバーそれぞれの活動内容や任期後のビジョンの話に移り、より個人の活動に迫りました。

■座談会参加メンバー
・渡邉友貴子さん(日立市地域おこし協力隊)
・塚田慎さん(常陸太田市地域おこし協力隊)
・太田将史さん(高萩市地域おこし協力隊)
・都築響子さん(北茨城市地域おこし協力隊)
・木元枝里さん(常陸大宮市地域おこし協力隊)
・友常みゆきさん(大子町地域おこし協力隊)

参加メンバーのプロフィールは、前編をご覧ください。

イベント企画のポイントはずばり「ラブレター」

――地域おこし協力隊1年目の太田さん、都築さん、塚田さん、現在の活動内容を教えていただけますか?

太田:高萩市の定住・移住コンシェルジュとして、移住を目的とした農業体験ツアーの企画などを行っています。地域ブランド品である「花貫フルーツほおずき」の栽培に関心がある人たちが昨年9月に参加してくれたので、まずはその人たちのために土地の確保をしようとしているところです。将来的には、山が多いのでアウトドア施設を誘致したり、新規農家に優しい地域とか特区的な地域を作りたいと思っています。

高萩市地域おこし協力隊のメンバーと

都築:北茨城市が進める芸術によるまちづくりのコーディネーターとして、今年の3月に開催する「桃源郷芸術祭」の準備で忙しい日々です。全国で行われている芸術祭ですが、一過性のお祭りになってしまうことが指摘されることもあります。「桃源郷芸術祭」は、小さい規模でも毎年継続して、ゼロに戻らない芸術祭を創ろうとしています。地域の方が見に来るだけではなく、参加する芸術祭にしたい。第1回目の今年は始めの一歩として、何ができるのか模索しながら進めています。見た目の割に真面目ですみません(笑)

塚田:まだ見ぬ常陸太田の魅力を参加者みんなで探す「とるたび」というイベントを開催しています。常陸太田の里山エリアを対象に、写真を撮影しながら地域の「いいね!」を発見するというのがコンセプト。ただ、集客に苦戦中で…。逆質問ですが、みなさん集客ってどうされていますか?

友常:そのイベントに呼びたい人が来そうな場所にチラシをまめに撒いていくよ。来て欲しい人をどれだけイメージできるかが一番大切だと思う。チラシも、一連の広報も、全てラブレターだと思ってる。どれだけその人を想像できるかで全部決まるから。

渡邉:ラブレター、それいいね!あとは、年齢層によってアプローチの方法が違うよね。私、今年インスタグラム始めまして。今の学生はFacebookをやらなくて「インスタしかやらないー」って言われたから(笑)ちゃんとPRするためには、インスタっていうツールも使わないとな、って。あとはお手紙もいいですよ。ラブレターだから!

都築:私もどうしようと思っていたところです~。勉強になる!

塚田:その通りだ。勉強になりました!

塚田:これは今後取り組みたいことですが、求人募集中の地元企業の情報を届ける媒体をやりたい。シニア世代やフリーランスでなければ、移住に転職は付きもの。地域にある企業でどんな仲間と一緒に、どんな仕事ができるのか興味を持ってもらえるようなきっかけを作れたらなって。常陸太田にもめちゃくちゃ面白い会社はある。そういう仕事が地域にもあることを伝えていきたい。

木元:決められた通りにやるんじゃなくて、自分の才能が活かせる仕事ってことだよね。

塚田:そう。そういう面白い会社が埋もれてるのはもったいないなと思って。面白い物をきちんと面白いってわかってもらえるような情報を出したいし、逆にきつい仕事もどうきついのかとか、できればネガティブな面も見せて。

一同:素晴らしい!(拍手)

塚田さんが企画する「とるたび」の様子

地域おこし協力隊3年目のその後

――3年目の渡邉さんと友常さんへの質問となりますが、任期終了後の予定について教えていただけますでしょうか。

渡邉:大学生の授業や交換留学生の民泊の受け入れなど、今までの活動で主軸となるものを続けていく予定です。3年間の中で出来ることは限られていて、そのあとどうするかのほうが大事だなと思っています。地域に住み続けて、少しでも地域の寿命が延びるように、今ある活動を継続していくことが目標。そういうこともやりつつ、移住相談窓口として、総合的なコーディネーターとしていられたらいいなと思っています。

――渡邉さんは多岐にわたる活動を行っていますよね。

渡邉:そうですね、秋には日立中里のリンゴのPRのため、リンゴの無料配布を行ったりしています。今年で2年目の取組ですが、毎年続けていけたら良いなと思っています。日立市内の人でも、中里地区のリンゴのことをあまり知らなかったけれど、2年目になってかなり認識されてきました。
あとは、月に1度の農業体験プログラムを組んでいて、ようやくリピーターもついてきました。今年は「継続は力なり」ということをひしひしと感じている年なので、何事も続けていけたらいいなと思っています。大事に大事に育んでいければなと。

中里リンゴ配布の様子

日立中里ドライフルーツセット。日立駅構内にある「ぷらっとひたち」で近日販売予定とのこと!

――友常さんはいかがでしょうか。友常さんは地域おこし協力隊であり、鍛金作家さんでもありますよね。

友常:まずは無事任期を終えて、大子町できちんと工房を構えて、作品を作り続けたいと思います。大子町に住んで、つくり続けるというのが一番の目標。あとは、大子町に「ものづくり」の人が増えていくようなこともやっていきたいと思っていますし、大子町で活動する人たちの取り組みを発信できないかな、とも思っています。

――つくり続けることがまちへの貢献、まちのPRに繋がるということでしょうか。

友常:そうですね、自分の制作活動とまちのPRが一緒に連動していく方向が自分にはしっくりくるかな、と。地元の人たちが自分たちがもっているものに誇りを持ちながら暮らしていけるというのが一番いいかなと思います。そこをどんな風に一緒にやれるか考えていきたい。大子町自体は過不足ないし、便利だし、美味しいものいっぱいあるし、おじいちゃん、おばあちゃんは自給自足で美味しいものを作っていて、すごくいいところなんです。

渡邉:うん、何の不便も感じない。

友常:めちゃめちゃ寒いのとか暑いのとかあるけどね(笑)

渡邉:確かに、確かに。車の運転ができるなら大丈夫だよね!

友常:うん。今のおじいちゃん、おばあちゃんの暮らしをどこまで継続できるか、自分でも暮らしながらやってみたいなと思う。

「丘の上のマルシェ」に出店した時の様子。友常さんが大子町に移住するきっかけとなったイベントだ。

逆境に負けず、続けることで見えてくるものがある

木元:2年目になると、「3年目どうするの?」と聞かれることも増えてきて。「こんなことをやろうと思ってて」と言うと「そんなんじゃ無理だよ」と言われることもあって。それをまともに受けて無理かもしれないと思っちゃうとだめで、いやできる、と自分で思っていることが大切かなとも思う。

友常:そうだね。やっちゃったほうがいい。やっていると周りがいろいろ助けてくれるから。

渡邉:私もリンゴ配布をやったときに1年目は目に見えた結果が出なくて。「やっても意味ないだろう」と言われたけれど、2年目になって結果が出て「今年はすごかった!知らないところから人がたくさんきた!」って言ってもらえた。だからぜんぜん気にしなくていいと思う。

太田:くじけたらあかん。高萩でも今、色々な農業のやり方が出てきているけれど、おじいちゃんの代から学んだやり方をずっと続けている地域の人の理解をすぐに得るのは難しい。どちらが正しいやり方なんてないけど、自分が挑戦してみたいなら理解してもらうまでは説明も時間も必要。我慢というか、聞き流す、耐える時もあると思う。

友常:結果がでれば分かってくれるから。

渡邉:私と友常さんは3年目だから身にしみてわかるよね(笑)

――まずはとにかくチャレンジしてみる姿勢、大事ですね。本日はたくさん貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

今回の座談会を通して感じたことは、みなさんが何より地域のことを大切に思っていること、そして地域の人やまちそのものが大好きだということ。時に地域の方の愛ある辛口の意見にくじけそうになっても、踏ん張って活動を続けることで次のステップに進んでいくのだろうな、と感じました。
地域おこし協力隊の3年という期間で出来ることは限られているかもしれません。ただその期間を全力で駆け抜けて、次に進んでいく姿はとてもかっこいい。笑顔で語るみなさんが、地域の方と一緒につくっていく茨城県北の未来が楽しみです。

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関連情報

座談会で話題に上がった情報や地域おこし協力隊の関連情報はこちら!
中里フルーツ街道WEBサイト(日立市)
とるたびFBページ(常陸太田市)
高萩市地域おこし協力隊FBページ
桃源郷芸術祭FBページ(北茨城市)
常陸大宮市地域おこし協力隊FBページ
大子町地域おこし協力隊FBページ

ココロココ編集部

ココロココ編集部cocolococo

ココロココでは、「地方と都市をつなぐ・つたえる」をコンセプトに、移住や交流のきっかけとなるコミュニティや体験、実際に移住して活躍されている方などをご紹介しています! 移住・交流を考える「ローカルシフト」イベントも定期的に開催。
目指すのは、「モノとおカネの交換」ではなく、「ココロとココロの交換」により、豊かな関係性を増やしていくこと。
東京の編集部ではありますが、常に「ローカル」を考えています。

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